ヒーロー / Nk ページ19
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⚠︎学パロ
夏休みに入って数日、宿題のことなんて忘れて彼氏のなかむくんとプールに来た。
思い切ってなかむくん色の水着を新調してドキドキして待っている。
どんな水着がいいかな?と軽く相談した所、Aならなんでも似合う!と彼氏として満点の回答を貰ったが、露出は控えめじゃないとだめ!と強く言われた。
言われた通りに露出は控えめにして、水色を基調としたチェック柄でフリルが所々あしらってあるかわいめの水着にした。
着替えを終えて更衣室から出て事前に決めめいた待ち合わせ場所に向かうが、まだなかむくんの姿は見えなかった。
かわいいって言って貰えるかな?と思いながら彼を待っていると、足音が近付いてきて人の気配がした。
ぱっと顔を上げてもそこになかむくんの顔はなくて、チャラそうな男性が2人いた。
「お姉さんかわいいね、誰待ち?」
「良かったら俺たちと遊ばない?」
『彼氏と来てるので…』
「そう言わずにさ!」
うざったい視線を送っても2人は話しかけてくる一方で、誘われては断り、会話は堂々巡りしている。 いくら断ってもあとを引かない彼らに困っていると、聞き慣れたなかむくんの声が耳にすっと入ってきた。
「あの、俺の彼女に用事ですか?」
「別に、」
なかむくんの声1つで2人はそそくさと去っていった。
「ごめん!怖かったよね…?」
『ちょっとだけ怖かった…』
着替え遅くてごめんね、と続けて言って強く抱きしめられる。安心するように背中を撫でてくれて、走ってきたのか早い鼓動が伝わってくる。
『ありがとう、もう大丈夫だよ』
「よかった、」
腕の力が抜けた彼の胸板から離れて顔を上げると、口角が上がってにっこりと笑っている彼がいた。
「その水着かわいいね、似合ってる」
『ありがと、なかむくんの色にしちゃった』
照れるように笑ってそう伝えると、なかむくんはただでさえ大きい目を更に開けて驚いている。
「やば、嬉しすぎるんだけど…」
『なかむくんも水着、すごく似合ってる!』
私よりも少し濃い水色が、なかむくんの白い肌をより際立たせている。
「ありがと、それじゃ行こっか!」
そう言われ手を引かれてプール内をエスコートするように移動する。
後ろから見るなかむくんの姿はヒーローそのものだった。
✄- - - - - - キ リ ト リ - - - - - ✄
夏休みに入った方も多いと思いますが夏休み感全然ない話ばっかなの申し訳ないです;;
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紫 - ガチでファンになりました!(初コメです)もう読む度に言葉では表現できないような感情がいっぱい生まれて読むのが至福のひとときですね。最高。時間かかっても応援してます! (2022年8月10日 0時) (レス) @page22 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百瀬 | 作成日時:2022年7月12日 20時