検索窓
今日:18 hit、昨日:5 hit、合計:21,319 hit

丸聞こえ / sm ページ1

.
⚠︎︎学パロ
⚠︎︎超能力出てきます



前の席のスマイルくんはクールで、寡黙な男の子

…だと思っていた。あの日手がぶつかるまでは。

私は物心着いた時に人とは違う力を持っていることに気づいた。

お母さんと手を繋いだ時だったか、はたまた幼稚園の先生と手を繋いだ時だったかは覚えていないけど、手を繋いでる時だけ心の声が聞こえてきた。

幼いながらもこれは異常だと分かった私はこの事を誰にも話したことはない。

そんな中、先日スマイルくんからプリントを受け取ろうとするとたまたま手がぶつかってしまった。


『あっごめん…』

「俺こそごめん、」


すると、スマイルくんの声で"かわいい"と私の脳内に響く。

スマイルくんだから難しいこと考えてるんだろうなと思っていたけど、どうやら授業とは全く関係の無いことを考えていた。

それが何に対してのかわいいなのか分からなかったからその日は気に止めてなかったけど、普段クールなスマイルくんも何かに対してかわいいと思ったりすることもあるんだ…とびっくりしたのを今でも覚えてる。

それから少しだけスマイルくんのことが気になって授業中は彼の背中を見ていることが増えたし、休み時間も視線は彼を追いかけていた。

そしてつい先日、友達に"スマイルのことが好きなの?"と聞かれて、そこでようやくスマイルくんに対して恋をしていると気付いた。


『スマイルくんおはよう…!』

「Aさん、おはよ」


恋心に気づいてから、自分なりにアピールをしようと決意した。朝の挨拶はその内の1つである。

…と言っても今のところこれしかできてないけど。

けれど前に比べたら進展はしてるはず。会話も挨拶も何も無かったのに比べて今は挨拶できるてし…大丈夫だよね!と自分の心を自分で励ます。


「そういえばAさん、国語得意だったよね…?ここ教えてくれない?」

『…えっ!?ああ、うん!私でよければ…!』


普段なら挨拶で終わるところをスマイルくんに話しかけられて声が裏返ってしまった。

ほんの少し体が熱くなるのを感じるが冷静を装ってスマイルくんからプリントを貰う。


『ここはウじゃなくてエだと思う…な』

「そこ自信なかったんだよな、ありがと」

『いえいえ!』

.→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (42 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
194人がお気に入り
設定タグ:WT , 短編集 , 白尾
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- ガチでファンになりました!(初コメです)もう読む度に言葉では表現できないような感情がいっぱい生まれて読むのが至福のひとときですね。最高。時間かかっても応援してます! (2022年8月10日 0時) (レス) @page22 id: 9df188f843 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:百瀬 | 作成日時:2022年7月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。