カタワレ 肆拾参 ページ4
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“月詠はもっと強くなるべきだ”
そう言われたので毎日闇夜を赤く染める。
赤、赤、赤。味も旨みも分からないのに、貪り続ける。貪欲に、高みを目指して。
気づけば私は、あの十二鬼月と同じくらいの強さになっていた。無惨様はとても褒めてくれたけど、私の心の穴はぽっかり空いたままだった。血気術も強くなり、全て“視える”ようになった。
｢お初にお目にかかります。旦那様。
貴方様の血肉は私の糧になりましょう。｣
いつも通りの台詞。気が付かないうちに癖になっていた言葉。
｢ひっ、嫌だ……ｯ、やめてくれ！｣
後ずさる男を容赦無く切りつける。
本当は女が良かったのだけれど、しょうがない。鮮血が夜に舞う。私は口を大きく開けた。
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一段落着いたあと、人の気配を感じたので
立ち上がり、目を凝らす。
南側に人の気配が“視えた”。とても強そうな気配。おそらく柱だろう。
私は刀を構えた。刃が月に照らされて鋭く光る。
｢……A？｣
出てきた鬼狩りはとても驚いた表情をして
何故か悲しい色を溢れ出さんばかりに出していた。
｢人違いじゃないですか？鬼ですけど。
それに私はそんな名前ではございません。｣
私は好戦的な笑みを浮かべ、刃先を鬼狩りに向ける。その男は絶望と悲しみの色で染まっていた。まあ私が気にすることでもない。
構えないのなら、殺すのみ。
柱を倒したら、無惨様の今後の活動が楽になるだろう。
私は地面を勢いよく踏み込んだ。
“ありがとう、義勇。”
誰かの声が、頭の中で響いた。
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らずぴす(プロフ) - 磐田さん» 返信遅くなってすいません……。受験期間が過ぎて落ち着いたらかんがえてみます！温かいお言葉ありがとうございます！ (2020年12月12日 0時) (
レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
磐田(プロフ) - 更新されるたびワクワクしながら読んでいます!現代バージョンも見てみたいです!もしよかったら書いてください!毎回楽しみにして待っています!更新頑張って下さい! (2020年10月22日 20時) (レス) id: 6cff0cd4bd (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - あおい �兇気�» ありがとうございます！今日あたり更新できそうなので、楽しみにしてくださると嬉しいです！ (2020年5月19日 8時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
あおい ��(プロフ) - 更新楽しみにしてますー！ (2020年5月14日 10時) (レス) id: 119598e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - ゆらさん» ありがとうございます！とても嬉しいですっ…… (2020年4月25日 14時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らずぴす x他2人 | 作成日時：2020年2月27日 23時
