検索窓
今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:161,560 hit

第66話 ページ29

「っ、お館様が危ない……!」



闇夜を駆ける中、鬼舞辻の気配が移動したことを察知した俺は真っ先にお館様の元へ向かうべく
全力で走っていた。



俺はまだ、お館様に謝罪も、感謝も何も言ってない。
お館様はきっと、初めから俺の秘密を知っていた。知っていて黙っていた。
俺が嘘をついてるのを察して、俺の気持ちを考えて……俺を信じてくれたんだ。



お館様の気持ちを俺は裏切った。仲間を守る為、
というのを口実に本当は楽な方へ進みたかっただけじゃないのか。
どんなに後悔したってもう遅い。今は助けることだけ考えろ……!



お館様の屋敷に大勢の気配が集まってきたのがわかる。
これはあのお館様なりの作戦なのだろうか。
鬼舞辻を倒すために、自らの命を賭して……俺とは覚悟が違いすぎる。



息が切れた頃、お館様の屋敷についた。俺はここで目を見開く。
炎に包まれた屋敷にボロボロの鬼舞辻、血と肉がやける濁った匂いが喉までこびりついて
息ができなくなりそうだ。鬼殺隊の隊士も直に集まり、
みんな一斉に技を繰り出している所をぼーっと見てることしか出来なかった。



“しっかりしろ!闇柱、A!”



その声が聞こえた瞬間、後ろから背中を押されたような気がした。
驚いて後ろを振り向くと、そこには夜が広がっているだけだった。
俺はすぐに前を向き、口角を上げ、みんなの元へ向かった。

第67話→←第65話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (333 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
980人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 男主 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みー - もう夢主が性癖にぶっ刺さってくるぅ!!不死川さーん!!!かっこいいっす!泣きました (2021年9月6日 18時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - かすみ草とハルジオンさん» とても光栄なお言葉ありがとうございます!嬉しいです!! (2020年4月9日 0時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
かすみ草とハルジオン - 夢主のキャラと言うか性格が好きすぎてヤバいです! 普通に号泣できるぐらい凄いです!((語彙力  こんな凄い作品を読ませてくれてありがとうございます! (2020年3月23日 15時) (レス) id: 36ef626f85 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - √さん» ありがとうございます!嬉しいです!!呼吸の取得おめでとうございます(笑) (2019年12月27日 12時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
- 尊いの呼吸・弍の型 号泣が使えるようになりましたありがとうございます (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0e9c842430 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:らずぴす x他1人 | 作成日時:2019年9月8日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。