第29話 ページ32
俺と義勇の屋敷はそんなに遠くない、なのでいつもどうり走っていく。
お館様の手紙には書いていなかったが、義勇は人と距離を置いてしまうので何とか仲良くしろということなのだろう。何故俺なのかは皆目検討もつかないが。
森を超え、川を渡り、気づけばあっという間に義勇の屋敷が見えた。
俺は勝手に扉を開け、小声でお邪魔しますと呟き屋敷に入る。
義勇に入ってもいいかと聞くと高確率で断られるので強行突破をするのだ。
俺と義勇は歳が六つくらい離れているが、義勇に呼び捨てで敬語も無しと言われたのでそうさせてもらってる。しのぶも同様だ。
廊下を歩き屋敷の奥に進んでいくと剣を振るう音が聞こえたのでその部屋の前で足を止め息を殺して入る。そこには素振りをしている義勇の姿があった。邪魔をしては行けないと思い、静かに隅に座りその様子を見る。義勇は俺に気づかず、がむしゃらに素振りをしている。
その光景をボーと見つめながら俺はあてもなく天井を見上げた。此処で呼吸の練習をしたのか所々大きなヒビや傷がついていた。
「……A?」
「やあ、義勇。勝手に入ってごめんね。非番だったから、遊びに来た。」
素振りを終えた義勇は俺の存在に気づき目を見開いていた。対する俺は軽い嘘をつき、緩く微笑み手をヒラヒラと振る。お館様の頼みと言ったら仲良くなりづらいだろ?
義勇は溜息をつき、俺の隣に腰を下ろした。
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らずぴす(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月29日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2019年8月29日 19時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!コメント励みになります! (2019年8月20日 6時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - すごく続きが気になります。 (2019年8月20日 1時) (携帯から) (レス) id: 6b3eeca1de (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます!! (2019年8月9日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年7月22日 21時