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第21話 ページ24

飢餓状態は理性を失い、その間の記憶がすっぽりと抜ける。
初めて飢餓状態になった時、口と手が血まみれで目の前に無残な姿の鬼が倒れていた。
それがトラウマとなり、本当に危ない時以外は使うのを辞めた。



頭がボヤー霧がかかってるような感じがする。猗窩座は何にそんなに慌ててるんだ。
なんでそんな怯えた表情をしている。まあ俺にはどうでもいい事だけど。
それにしても、お前の腕……なんで千切れているんだ?



「A……まさかここまで狂ってるとはな。……俺の腕は美味しいか?」



何か言ってるな……何も、聞こえない。聞こえるのは脈打つ心臓の音だけ。



猗窩座は東の方角をみて焦り、俺を見てなにかを言ったあと森に消えていった。
俺もつられて東を見てみると太陽が山の間から昇ってきていた。



「鬼の、世界……か。腹減ったなあ。」



俺はそう呟き、地面に倒れた。キャパオーバーって奴だ。
そこで俺の視界は闇に包まれた。







俺はただ独りで暗闇の中にいた。ここがどこか分からない。
俺はただその中を彷徨っていた。



暗闇の中は酷く冷たくて、嘘つきの自分を責めているかのようで俺は怖くなった。



「む!大丈夫か!無事か!」



そんな中、唐突に聞こえた声にハッとする。と同時に闇の中に小さな光が俺の前に出てきた。
その光は冷たい闇の中を明るく照らし、温かかった。俺はその光に縋るよう手を伸ばした。
刹那、俺はその光に包まれる。



だんだんと意識が覚醒して、恐る恐る目を開けるとそこには俺の苦手な人────









煉獄さんがいた。

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らずぴす(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年8月29日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2019年8月29日 19時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます!コメント励みになります! (2019年8月20日 6時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - すごく続きが気になります。 (2019年8月20日 1時) (携帯から) (レス) id: 6b3eeca1de (このIDを非表示/違反報告)
らずぴす(プロフ) - レイラさん» ありがとうございます!! (2019年8月9日 20時) (レス) id: cd5ea6550c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らずぴす | 作成日時:2019年7月22日 21時

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