【文スト】ぼっちで寂しいので転生します。【男主】

23話 ページ24

「やあ、織田作！！矢っ張り此処にいると思ったよ！」



太宰が店の扉を開けると、そこはBARでとても落ち着いた雰囲気のお店だ。客も少なく、カウンターに座っているのは織田作、と太宰に言われた成人男性だった。ハンサムってこの人の為にあるのではないだろうか。



「嗚呼。……隣にいる奴は太宰兄弟か？」



「きょ、兄弟……」



思わず素っ頓狂な声が出る。このハンサム相当の天然ではないか……それを聞くなり太宰はクスと笑い



「矢っ張り君は僕の想像の上を行く。」



「そうか。兄弟では無いのか。」



何このツッコミ不在の二人は。ずっとこんな会話をしてるのだろうか。太宰も楽しそうだし、それはそれでいいんだけど。



俺は織田作、と呼ばれた人を横目で見る。きっと太宰の友人だからポートマフィアの一員なんだろう。太宰と俺から歳が結構離れてそうないい成人男性で、ハンサム。そして、天然。声もカッコイイ。普通に街中にいたらモテるタイプの人だ……



そんなことを考えていると織田作さんと目が合った。ドクンと心臓が波打つ。コミュ力低下すんなよ馬鹿……！



「俺は織田作之助だ、呼び方はなんでも構わない。太宰が世話になっている。」



「お、おう。織田作……俺は、Aだ。太宰からあなたのことはよく聞いているよ。」



太宰が織田作と呼んでいるので俺もそう呼ばしてもらう。頑張って言葉を紡ぎ、再び織田作をちらと見る。織田作は表情ひとつ変えずに



「そうか。」



と、一言呟いてカクテルを一口飲んだ。なんて言うか自由な人だな。




とっても喋りやすい！！！

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