｢君○名は｣編 第二話 ページ15
｢おいおいイレイザー、まじかよ！｣
｢そら相出来ちまったじゃねぇか爆ぜろ｣
歌うような高い笑い声。
若干低い唸るような声。
マイクと云和麗が顔を見合わせた。
織田作は梟の如く首をぐりんと首を回し、じっと云和麗を見詰めた。
｢あー………………マイクせんせ、これやっちった感じやね｣
｢おう……俺の体で方言爆発はやめてくれ……｣
そう、云和麗とマイクも入れ替わってしまったのだ。
だが、あまりこの2人は慌てなかった。
寧ろ、気が狂ったのかと思う程慌てたのは、織田作だった。
｢……？？？ ん……？ いわ、ん？ マイ……？ ん………………？｣
ぐるぐると目を回し、織田作は目眩を起こした。
後ろにいた緑谷がギリギリで支え、後頭部を強打することは免れたが。
全員が状況を飲み込みきれない中、不意に云和麗(マイク入り)が顔を顰めた。
胸を押さえ、床に踞る。
息が荒かった。
｢……っだ、この身体……！ 痛てぇ…………！ なんだこれ……！｣
マイク(云和麗入り)はなんとも言い難い悪どい笑顔を浮かべ、云和麗に近寄った。
｢異能が使えんのやろね。ゆっくり息吸いね。んで、身体の力を抜く。ほら、うちに身体預けて…………｣
なんとも、誤解を招きかねない発言である。
しかもそれを、マイクが言っているとなると尚更。
桜(相澤入り)は眉を吊り上げ、不機嫌そうな顔をしていた。
織田作はもうなにも見たく無くなったのか、身体の防衛本能がそうしたのか、はたまた理性が働いたのか、ふっと目を閉じて意識を手放した。
そらるとまふまふは、もう何がなにやら分からなくなっていた。
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メヲナ
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作者名：新マカロニ | 作成日時：2019年5月25日 20時
