6話 ページ6
緑谷出久side
「なんでって、爆豪くんが好きだからだよ！」
柊さんのこの爆弾発言によって騒がしかったはずの教室の空気は一変した。
みんなが息をのんでかっちゃんと柊さんを見つめている。
「……は？」
かっちゃんは目を丸くしている。
そりゃあそうだ。まさかこの状態で告白なんてされると思ってもいないだろう。
「私、さ」
「海外いるときに雄英の体育祭みたの」
「そんときの爆豪くんがもう本当にかっこよくて！！！好きだなぁって！！」
頬をピンクに染めながら柊さんは言う。
確かに、体育祭でかっちゃんは不本意な形ながらも1位を取ったし、かっちゃんの活躍は僕の目から見ても本当にかっこよかった。
でもきっとかっちゃんはかっこよさとかはどうでもよくって、その不本意な形での1位を取ったことなんて褒められても嬉しくは無いのだろう。
「……………かよ」
かっちゃんがボソリと呟いた。
「え？」
「だから！！！」
「どうしてあんなのを見て！かっこいいなんて思えるのかよ！！！」
「俺はお前が嫌いだ！！！二度とその面見せんな！！！」
かっちゃんはそう言い残して、乱暴に教室のドアを開け、出ていってしまった。
そして事の張本人である柊さんは＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「あ………」
その大きな瞳から大粒の雫を零し、呆然と立ち尽くしていた。
僕達はしばらくの間、彼女になんの言葉もかけられなかった。
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沙奈(プロフ) - 面白いです！！すごく続きが気になります！！更新、頑張ってください！！ (2021年2月18日 0時) (
レス) id: 1cc0e86b53 (このIDを非表示/違反報告)
アイリス - ありがとうございます！！初心者なのでまだまだなところもありますが、精進してまいります！！ (2021年2月16日 0時) (レス) id: 14df981f20 (このIDを非表示/違反報告)
鄰 - とってもこの先が気になります！更新、頑張ってください！ (2021年2月15日 23時) (レス) id: 2fe03115b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アイリス | 作成日時：2021年2月14日 2時
