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Prolog ページ1
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「ごめん優太！待った？」
『全然！早く座って注文しようぜ』
席に着くや否や生ビールを注文する
向かい側の彼女とは、かれこれ15歳からの付き合い。
俺の活動を当時から支えてくれて、
持ち前の明るさでクラスを笑いの渦に
巻き込むムードメーカー。
もう8年の仲ということもあって、
お互いのことは知り尽くしてるはずだ。
...知りたくない部分まで。
「いやぁほんとに今日は腱鞘炎レベルだわ」
手首をぷるぷる振り回しながら
着こなすスーツに似合わない振る舞いと
豪快にビールを注ぐ勇ましい姿。
こうやって定期的にお互いの時間が空いたら
会って愚痴話をツマミにサシで飲むのが定番化してる。
だけど俺は、彼女にとんでもない爆弾を
学生時代投下された、言わば被害者。
そのせいで現在進行形で恋愛にも
被害が及んでると言っても過言ではない。
さて、8年前の記憶を呼び起こして
今から全貌を話していこうと思う。
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作者名：ぶり大根 | 作成日時：2019年3月16日 22時
