本当の好きがわからない。 (ページ8)

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ななつページ8

轟「おい、爆豪に用があるみてぇだぞ」

爆「そｫかよ」

貴「…あ、えと…轟くんｯ」

自然と口が動いてしまった

だって、もう話せる機会なんて今くらいしかないかもしれないんだ…

爆豪くんが嫌々ながらだろうにここまで持ってきてくれたんだから、自分からも何か動かないと

貴「…体育祭応援してたんですけど、すごく…すごく綺麗だった！……です」

轟「…ｯ！」

轟くんは私の発言に目を見開きながらすごく驚いたような顔をした後に、少し微笑みながら
「ありがとな」
と言ってくれた

体育祭を見たところ、あまり自分の個性を好んでいなそうだったけど、やっぱり思ったことを正直に伝えた方がいいと思ったから

轟「あ、…名前なんていうんだ？」

貴「えっと、1年サポート科、透目Aだよｯ」

轟「そうか、俺のことは知ってるみてぇだが、一応……1年ヒーロー科の轟焦凍だ
よかったら、友達にならねぇか？」

貴「…ｯ！」

そう言う轟くんは少しぽわっとしたような顔をしながら携帯を取り出していた

自分から友達になって連絡交換したいななんて思っていたため、相手からそう言われるとは思っていなかった

貴「もちろん！よろしくね！」

視界の端に映る爆豪くんは満足そうにこちらを見ていた

私って本当に周りの人に恵まれてるんだなって感じました