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第8話 ページ10

忍野「蜘蛛〜??多分それは夢尾蜘蛛だろうね」

暦「夢尾蜘蛛??」

忍野「うん。ああ、なるほど。結城、優、貴、ね」

暦「どういう意味だ?」

忍野「優しい貴婦人の事だよ。昔話。昔はね、よくある話だよ。今はなくなったけどね。きっとあの子のご先祖様が蜘蛛に優しくしていたんだろうね。いやぁ、迷惑な話だ」

暦「そんな事はどうだっていい!!蜘蛛を引き離せないのか!?」

忍野「蜘蛛を引き離す??一角獣は??まさか君は一角獣が敵じゃないと思っていないだろうね??思っていたら大間違いだよ。アイツだって立派な怪異さ。アイツがいたらあの子はもう、1年も持たないってのに」

暦「とにかく、蜘蛛だ!!引き離せないのか!?」

忍野「そうだね・・・。夢尾蜘蛛は夢を叶えるなんて嘘。叶えたつもりにしているだけなのさ。それで利益を得るんだからね。うん。結界を張ってそこに蜘蛛を誘い込む。蜘蛛はお嬢ちゃん。そして天に向かって祈るんだよ。・・・伝説の中で蜘蛛は『願いは何でも叶える』といっているんだ。叶えたつもりといってもそれに近い形にしてくれるだろう。まぁ、多少の副作用は残るだろうケド」

暦「分かった」

忍野「この件に関しては僕も動向することにしよう。一角獣が見たいしね」

駿河「阿良々木先輩!!」

神原の声がし、振り返る。

暦「神原!!」

蜘蛛「下ろせ!!この女!!無礼者め!!」

後ろでは蜘蛛が暴れ、神原の髪が乱れている。

駿河「途中で力が抜けたようだ・・・」

暦「結城!!願え!!体を一旦取り戻せ!」

A「・・・っ、どういう意味だ」

駿河「まず、この結界に入って、蜘蛛を引き離したいと願うんだ!!」

A「分かりました・・・っ」

ゆっくりと結界に入り、祈る。

簡単なようだが、結城にはもう、体力も時間もない・・・。

A・・・っ!!

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虹花 - とても面白いです!更新頑張って下さい! (2014年1月13日 19時) (レス) id: 0a871702ad (このIDを非表示/違反報告)
あお - すっごく面白かったです!更新、楽しみにしてます♪ (2013年12月3日 10時) (レス) id: 208db66003 (このIDを非表示/違反報告)
月影黒音(プロフ) - 面白いです!化物語の小説って少ないので、とてもいいと思います♪ (2013年9月21日 20時) (レス) id: 5a7546ea66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空波 | 作成日時:2012年9月16日 19時

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