【化物語】 愛され女子とお人好し。

第5話 ページ7

A「夢食獣・・・??」

忍野「症状からして確実だね。まだ詳しい事は分からないけど。これはハエが寄ってきそうだ」

暦「・・・ハエ??」

忍野「うん。あれあれ。僕みたいなやつら。商売としてやってる連中はこれは高くなりそうだ」

A「お金の話??」

忍野「おや。勘がいいね。そう。金。そうだなぁ・・・僕の研究費を抜いてざっと1000万は欲しいね」

暦「!?1000万っ!?」

忍野「でもね、お嬢ちゃん。君はもう、助からないよ」

A「・・・知ってる」

暦「なんでだよっ!?」

A「そういう、やつなんだ。死ぬ。選択肢は1つ。もう、この道を踏み外せないんだ」

忍野「良く分かってるね。どこで勉強したんだい??」

A「・・・本で見たよ」

忍野「へぇ〜。まぁ、どっちにしろ、あと1年の命だよ」

A「うん。覚悟はもう、決めてますから」

暦「っっ」

A「じゃぁね、阿良々木君。もう、夜道に出てきちゃ駄目だよ。私はもう、後、1週間しか生きられないから」

〜夜〜

A「赤い花の終わり。綺麗に散るわ」

カツンっ・・・カツンッ・・・

??「ここで何しているのだ??」

A「・・・っ!?かっ・・・神原先輩・・・」

駿河「A??久しぶりではないか」

A「来ないで!!逃げて!神原先輩っ!!」

駿河「!?なんだ、その髪・・・」

A「はっ・・・早く、逃げてくださいっ!!」

暦「っ!?神原!?」

駿河「阿良々木先輩!?Aが!!」

暦「詳しい事は後だ!!」

A「う゜ぁ・・・ぁっ!?」

駿河「Aっ!!!」

暦「!?神原!?」

A「来ないでっ!!」

ドクンっ。ドクンッ。

鼓動が早くなる。なんで＿??

グザッ

鈍い音が鳴る。滴る赤い液。同時に私の頬を伝わる。

駿河「あ゜・・・っ」

A(?)「やっと覚醒できたわ・・・。ふふっ。これでこの体は我のもの」

暦「っ!!お前っ・・・」

駿河「Aは・・・??」

??「ふ・・・。一角獣め・・・。短い命を救おうとして哀れなもの」

暦「っ!?夢食獣じゃない!?」

??「そう。我はクモ。この体の持ち主の病に漬け込んでいる、クモぞ!!」

・・・結城が魅せられたのは怪異は1つじゃなかったのか・・・!?

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