【HQ】バケモノ揃いの学園に入学しました。【異能力パロ 2nd】

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国見はやれやれと溜め息をつくと、言う。


「はぁ……君、人間なら」

「ん？」

「少し、気を付けた方が良いよ。魔物の中には、人間を嫌う種族もいるし」

「……そっか。……国見は？」


ふと気になって、私は問い返した。


「国見は人間のこと、嫌い？」

「……俺、は。嫌いじゃない。寧ろ好きだよ。人間に産まれたかったくらい」


意外だった。国見がそんな風に思ってるなんて。


「何で？何で国見は人間に産まれたかったの？」

「だってそうすれば、理不尽な差別もなくなる……皆、対等になれるでしょ」


対等……か。


「……そうなんだ」


魔物には魔物の事情があるのかな。

私が昨晩、黒尾さんに言った言葉が脳内に過る。


『人間の血を飲んで生きるようなバケモノ』


……昨晩、私、酷いこと言っちゃったのかも。

少し気落ちして、俯いているが。


「……あ、着いたよ。食堂だ」


国見の言葉に顔を上げた。

談笑する声、なにかを言い争う声、誰かの雄叫びが要り混ざる、騒がしい食堂だった。

皿を幾つか乗せたトレイを手にした菅原さんがこちらに気付き、声を掛けてくる。


「あ！国見に立花、遅かったな、早くしないと二人の分食べられちゃうぞ？」

「それはこいつがなかなか起きなかったから……」

「私のせいですか!?」

「事実じゃん」

「ぐうの音も出ない」

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