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薄暮の迫る頃。
「はぁ……はぁ……疲、れた……もう、降参!」
黒尾さんと手合わせをしていた私は攻撃がことごとく軽くいなされとうとう音を上げた。刀を放り出して、地面にポスッと倒れ込む。
「こっちも疲れたぜ……こんなに刀の練習に付き合わせられたの、初めてだからなぁ」
いや何処が疲れてるんですが、超涼しげな顔してますけど。
「まぁ今日の特訓はこの辺にしとくか……立てるか?」
「む……一人で立てます」
「素直じゃねぇなぁ」
私は自分で疲労のたまった体を叩き起こし、刀を拾い上げると、鞘に仕舞った。
その時、ふと疑問が頭に浮かんだ。
「……そう言えば、黒尾さん」
「ん?」
おもむろに口を開けば、黒尾さんは振り返った。私は黒尾さんに質問を投げ掛ける。
「もう一人の部員って、M棟の人なんですよね?誰なんですか?」
「あー……アイツね」
黒尾さんは少し困ったような表情になる。
「……二年生、なんだよ」
「!二年生って……」
「何処にいるかもわかんねぇんだよ、アイツ。授業もサボってばっからしいし、ここ最近はM棟にすらいない」
どっかで一年女子に手ぇ出してないといいけど、と黒尾さんは付け足す。
「……二年生、何があったんですか?決裂って……」
「うーん……決裂っていうか、生き方が違いすぎんだよ、アイツらはきっと。ま、アイツらなりに事情があんだよ。魔物で根っからの能天気なやつなんて俺も結構長く生きてるけど木兎くらいしか知らない。触れられたくない過去の一つや二つあるもんなんだよ」
「……」
触れられたくない過去……か。
「……あの、黒尾さん。ちょっと、聞かせてもらってもいいですか?」
「ん、何だ?」
私より圧倒的に背の高い黒尾さんを見上げると、黒尾さんは敵意なんて欠片も感じられない双眸で私を見返してきた。
……どうして。
私、昨日あんなに酷いことを言ったのに。
何でそんな目で、私を見れるんだ。
「……吸血鬼は、人間を嫌ってるって聞いたんですけど……黒尾さんは、人間が……私みたいな人間が、嫌いじゃないんですか?」
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エルナ/アネット/モニカだいすきです。 - (*^◯^*)尊(56スキカ? (4月14日 7時) (レス) @page35 id: 89991bb039 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - お返事ありがとうございます!パイセンがカギになるのか、、、ありがとうございます!クロさんも意外です。更新楽しみ&応援してます! (2016年12月12日 20時) (レス) id: 28e11fac7c (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 刀班の班長って赤葦さんですか?怒ったら何気に怖いから。こうしんたのしみにしてますこれからも頑張ってください (2016年12月10日 18時) (レス) id: 28e11fac7c (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - とっても面白いです!!今日1から読んだんですけど、すっごかったです!!あ、あかーしとか、無気力組ともっと絡んでほしいな…|ω・`)←更新頑張ってください☆ (2016年11月20日 16時) (レス) id: d59d31d546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*雨野夕立* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/suzune107
作成日時:2016年11月18日 21時