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ﾕﾝ「韓国語覚えた？」
あれから、手続きも荷物もホテルへ移し着々と準備は進められた。
しかし、韓国語を完璧にマスターするなんて事はできるハズもなく今に至る。
「うへ〜、完璧になんて無理だよ！だめだこりゃ！」
休憩中、ユンちゃんから電話が入り愚痴をこぼした。ユンちゃんは日本人と韓国の人とのハーフで出会った当初、韓国語を教えてもらい勉強してそれから片言だけれど少し会話が出来るようになったくらいで…
ﾕﾝ「Aは飲み込み早いから大丈夫だって！んま、何かあったら通訳さんとかに頼んなさいよ」
「でも通訳さんなんて、毎日いるわけじゃないじゃん〜！」
ﾕﾝ「なんとかなるって言葉を知ってます？そーいうもんよ」
電話越しにけらけらと大笑いするユンちゃん。
真剣なのにぃ、と泣き言を言うと、
ﾕﾝ「あと一週間でしょ？一週間もありゃ、もうほとんど覚えてんだから大丈夫よ！あ、もう切るよ、じゃね！」
一方的に会話を切り上げられ、仕方なく頑張るしかないんだと言い聞かせた。
「ここが、韓国…外国とか心細い。」
韓国に着くのは早かった。いざ飛行機を降り、空港を出ると日本とはまた違う光景が萎縮させた。
こんなんでは駄目だ！と両手で頬を叩く。
まずはホテルにたどり着かなきゃ！
タクシーを呼び、必死に行き先を伝えると理解してくれたようで少し自信がついた。
意外とそう道は難しくなく、すぐにホテルへとついた。全部、会社の人が荷物運びも手続きもしてくれたので来るのは初めてだった。
少し高めの階で部屋に入ると大きな窓が一番に目に付いた。
時間を確認すると、SuperJuniorのメンバーの皆さんやマネージャーさんとの挨拶にはまだ時間があったので荷解きをし始めた。
あまり荷物は多くなかったため丁度いい時間にきりがついた。待ち合わせである会社はここから歩いて行ける距離にあり、早くなれるためには歩いたほうがいいと思いホテルを出た。
日本語で書かれた地図とメモを持ち目的地へと急ぐ。
なんか、ドキドキしてきたっ…
胸の高揚感を抑え、早足で向かった。
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作者名：ゆず | 作成日時：2015年3月17日 1時
