貴方に恋をしてもいいですか？ -Donghae- (ページ1)

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「A～！うわっ、寝てんの！？仕事！起きてー！」

「ん…はっ！ユンちゃん！寝てた！」

目の前には友達のユンちゃんがいて、時計を見れば約束の時間になっていた。

ﾕﾝ「もー、ほらっ！社長んとこ行くよ！」

「あ、うん！」

乱れた髪を整え、急いで社長室へと向かう。

高校生になって、メイクに興味を持った。段々と本格的に学びたい、と思ったのをきっかけに専門学校に行きユンちゃんに出会った。

そして、メイクアップアーティストという名を背負うことが出来た。
まだまだ勉強することがたくさんある身で下っ端の私に社長からのお呼び出し。

これは…

「ユンちゃん、私なにかしたかな！？」

ﾕﾝ「大丈夫でしょ。私も一緒だし普通に仕事の話…て心配しすぎだって」

柔らかく笑い慰めてくれるユンちゃんに少し緊張が和らぐ。
けど、緊張は完全には解れなくてどこかぎこちない歩き方になってしまう。

コンコン、とノックをし「失礼します」と社長室の扉を開けた。

社長「あ、二人とも、急な事なんだけれど専属って興味ないかしら？二人を見込んで、の話よ」

「えっ？」

社長「突然ね、依頼？というか知り合いに頼まれちゃって。アイドルグループの専属でメイクを頼める人がいないかって…どう、かしら？」

「やらせていただきます！」

いつか専属についてみたい、と思っていたからとてもいいチャンスだと思った。

でも隣のユンちゃんを見ると少し迷っている様子だった。

ﾕﾝ「社長、すいません。私、専属じゃなくてもっと自分の力を試してみたくて…」

社長「ん、そうね、わかったわ。無理にとは言わないわ！気にしないで！それじゃあ、よろしくねAさん！」

「あ、はい！」

詳細は後日改めて、と社長室を後にした。