参上！！！ ページ24
2話ぶりだね！て事で無駄にテンション高いよ！
「3秒の無言確認！ひょっとこはある！よし！行くぞー！」
そう意気込む2年前よりも中性的に育った貴方の右の腰には、キラリと硝子の双子の短刀が光っていた
「ワン！」
「お前は来んな！！」
毎度恒例となったと犬との本気の鬼ごっこは目的地まで追いかけてくる、島民達は貴方のとんでもない顔を見ながら笑い転げるのも又、恒例だ
(この2年程でかなり成長したよ、色々な面で)
硝子細工は元々作る事が好きだった為メキメキと上達した
硝子水晶は聞いていた通り扱いが特殊で、何と硝子水晶の花弁で切り取らなければ砕けてしまうのだ
ただ、もっと驚きなのが師匠だ、何と硝子細工の腕前は凄いのだが…作品がダサいのだ
収入の殆どは硝子を打って作る刃物が主だった、その為僕がまともな物を作れるようになってからはかなり収入が増え、師匠の酒の量も増えた
自警団の方は師匠がかなり鍛えてくれた、前の世界でほんのりと剣道をやっていたが、師匠曰く(Aは短刀が合ってる)との事で厳しく短刀の扱いを仕込まれた、今では自警団の即戦力だ
そして、教わったのは剣だけじゃない、何と師匠は聞見色の覇気を使えるのだ
何かと役に立つと教わった、隠し名なら、呼ばれたら島の何処でも聞こえるくらいにはなった
初めは自警団の招集で使っていたのだが、今では観光案内何かもやっている為、その呼び出しでも使われる
3秒の沈黙、その隠し名が呼びだしの合図、自警団の呼び出しか観光案内か分からない為最近では常にひょっとこの面を懐に忍ばせている
「さて、そろそろつくんじゃけど」
「ワン！」
ガブリ！とケツに痛みが走る
「ぴいいいい！！」
「おお！又やっとるでね」
「A！用事が済んだら手当したげるから私んとこ寄りな！」
「姐さんマジ天使！ありがとう！」
そう言い、ケツに噛み付いた犬をそのままに、いつも手当をしてくれる美人の姐さんに手を振る
師匠やワンちゃんのおかげ(せい)で随分と島に馴染むのが早かった、自分でもびっくりだ
(せめて恩返しで、笑っていられるように頑張らねば、まずは僕が笑ってないとな！)
目的の場所が見えて来た
「戦闘はしてないから観光案内か、あの旗は？海賊か？」
良く見えないが髑髏らしき旗がある
何時しかお決まりになった挨拶から始める、人ごみをひょいと飛び越えひょっとこを被り海賊の前にドンッ！と立ちポーズを取る
「僕参上！」
そう言い放つ
まさかのご対面、どうすんのこれ→←まさかの2連続、貴方の出番がありません！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：物体X | 作成日時：2020年4月30日 14時
