私立バカレア高校

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in 溜まり場奥「隠し部屋」



『はぁ〜…』


___ぼふっ


溜め息と共にベッドにダイブする。




_____ (( 最強校に女がいる？ふざけないでくださいよ。


_____ (( お前に出て行ってもらう。




彼らが言ったことも理解できる。
確かに、他校との喧嘩の原因のほとんどが私。
女であることをバカにされて、馬鹿田をバカにされて、達也たちがキレる。

彼らは、仲間を助けるのは当たり前だと言うけど、私は彼らがケガをするなんて嫌だ…






___…ガチャ



急にドアが開き、見てみると怒ったような顔をした聡が立っていた。


『聡…。』


名前を呼んでも返事はない。

聡は、私が横になっているベッドへ近づき、さも当然のように布団に入って来た。



聡「なんで泣いてんの？」


『え？泣いてなんか 「泣いてるよ。」



聡はそう言って私の顔に手を伸ばし、涙を拭った。

泣いた覚えなんかないのに…。



聡「寝よっか。…おやすみ。」



私が何か言う間もなく、目を閉じてしまった。
聡の腕はしっかりと私に回されており距離はほとんどない。
だけど、それが逆に私を安心させてくれた。



聡「…A。」


『ん。』




聡「辞めたりすんなよ。




俺の前からいなくなるな。」





『……ん。』



眠気と戦いながらの会話だったが、聡のそんな軽そうな一言だけで意思を固めてしまう自分は、聡以上にバカなのかもしれない。

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