らしく生きることに映画ver. (ページ9)

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第一vs第二ページ9

そして不安だった初日は
あっという間に終わり、

放課後は男子は男子、女子は女子で、
いつものメンバーで帰ることになった。

今日の反省を話しながら
文恵達と校門まで歩いていると、

結花さん達が私達の前に出てきた。

結花「来週のカトレア祭、第二の皆さんどうされますか？」

沙耶「勿論、参加するわよ。」

小百合「前までは私達が実行委員だったから、アドバイス出来ることもあるしね。」

沙耶「そうよね。何でも聞いて。」

結花「大丈夫です。私達は、私達のやり方でやらせて頂きますから。」

結花さんのその言葉で、
私達の間にピシッと嫌な空気が走った。

小百合や沙耶は怪訝そうに眉を寄せる。

のぞみ「今までのカトレア祭の来客数とアンケートでの、満足度調査などの結果を分析して、システムを改善してるんです。」

小百合「今までの私達のやり方を批判してるわけ？」

結花「いいえ。ただ私達は時代の流れをくもうとしているだけですから。」

沙耶「私達のやり方が古いって言いたいわけ？」

挑発するような、
馬鹿にするような口振りの
彼女達に腹が立ったのか、

小百合は威圧的な態度で前へ出た。

沙耶達もそれに続いて
同じように一歩前へ出る。

文恵「みんな、落ち着きましょ。」

小百合「こんなこと言われて黙ってられないでしょ。」

文恵が前へ出るみんなを止めようと
声を掛けるが、意味が無いよう。

それほど小百合達は
頭に血が上っているみたいだ。

結花「そうだわ。うちのクラスの出し物はコスプレカフェなんです。そこで、お客様の人気投票を実施して、誰が一番か決めませんか？」

沙耶「それは良いアイデアね。」

沙耶はニッコリと
怪しい笑みを浮かべて賛成したが、

私の隣に立つ文恵は溜息をついていた。

一ヶ月間、
第一で穏便に過ごすことは出来ないかもしれない。