らしく生きることに映画ver. (ページ26)

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スタッフ「では、田中樹さん。」

樹「はい…。」

スタッフ「宜しいですか？」

樹「はい。」

スタッフ「目頭、熱くなってきます！」

その声に隣の樹を見てみると、
ドラマのクランクアップの時より号泣していた。

部屋の中みんなの鼻をすする音で
いっぱいなので、隣だけれど気付かなかった。

樹「えーありがとうございました。

なんか、ドラマからずっと映画長い期間やってたんですけど、

だけど正直、このまま終わりたくないって言うか、

…だから、撮影終わっちゃったんですけど、

見てくれる人だったりとかに、

バカレアすげーなって思ってもらって、

認めさせて、またっ、みんなで…、

撮影したいですっ…。

ありがとうございましたっ…。」

私は樹が花束を受け取ったあと、
彼の肩を自分の方に抱き寄せた。

樹は私にギュッと抱き着いてきて、
思いっきり泣いた。

スタッフ「残すところあと数名となってきました。では京本大我さん、お願いします。」

大我「はい、皆さんお疲れ様でした。

えードラマに引き続きだったんですけど、

ドラマの時以上に演技が凄い好きになって、

もっと色んな役を演じたいなとか

色んな気持ちが芽生えてきて、

バカレア凄いどんどん

ドラマの時よりも好きになっていって、

もっとなんか、

みんなと居る時間

もっと長ければ良かったなと思うんですけど、

まぁ期間が短かったんですけど、

その中でもみんなで楽しめたので、

良かったと思います。

これを生かしてと言うか、

自分の、なんか演技とかも、

もっと上手くなりたいなと思ったので、

もっと頑張りたいなと思います。

皆さんありがとうございました。」

きょもが話し終わる頃には樹も落ち着いて、
私は彼の背中をトントンと叩いた。