馬鹿田高校の君たちへ４

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帰り道を皆でゆっくりと歩く

達｢ほんっと疲れたよなー…｣

あ｢聡まじあり得ねぇから！｣

聡｢わりぃってー！｣

達｢ったくよー…｣

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達也と私と聡の３人で話しているとふと哲也がいないことに気づく

後ろかな──────

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達也と聡がまだ楽しそうに話しているなか私は少し後ろを振り返ってみた

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哲也は一人でゆっくりと歩いていた

私は小走りで哲也の元に駆け寄った

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あ｢てーつやっ！｣

哲｢────？あぁ｣

急に駆けてきた私に少し驚いたように返事をする哲也

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あ｢何か…元気ねぇな。何かーあったのか？｣

哲｢───え？いや、別に…｣

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さっきから何かやけにボーッとしている哲也

おかしい─────

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あ｢ちょっといいか？｣

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私は哲也のおでこに自分の手をあてる

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──────あっつ…

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あ｢哲也！何やってんだよお前！熱あんじゃねーか！！｣

哲｢いや…大丈夫｣

あ｢大丈夫なわけねーだろ！ほら早く！乗れよ！｣

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私は片膝をつき背中を哲也に差し出す

いつか哲也がそうしてくれたように

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哲｢いや…まじ｣

あ｢何ごちゃごちゃ言ってんだよ！早くしろよ！｣

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私は哲也の手を引き無理矢理背中に乗らせ、走り出した

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聡｢おい渉！どーしたんだよ！｣

あ｢哲也が…熱あるみたいなんだ！｣

聡｢まじかよ｣

あ｢だから先行くわ！わりぃな｣

聡｢おう！後で見舞い行くからな！｣

あ｢さんきゅー！｣

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聡の言葉を背に一心不乱に走った

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