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一方、Aが料理をしている間
テズは愛おしそうにAの姿を見つめていた
「…ズ!おい、テズ!!」
「なんだよ、うるせぇな」
Aのことを見つめていたテズはローマンに呼ばれていることさえ気が付かなかった
「で、お前は何に使うんだ?」
「…だから、何を」
「お前、Aのこと見すぎだよ!少しは俺の話ぐらい真剣に聞けよ!!」
「で、なんだ」
「1100万ドル以上手に入ったら何に使うんだ?」
ローマンが質問の内容を言わないので痺れを切らしたハンが言った
「俺は、地元で車の修理工場を開く。修理代ぼったくらねぇで、正直に商売するんだ」
「本気か?」
「あぁ」
「大金手に入れて、毎日働くのか?おい、馬鹿らしくねぇか?なんで」
「俺は車いじりが好きなんだ」
「俺には理解出来ねぇ」
「........俺とAの家を建てる。デッケェ家だ。趣味の車いじりを2人でできるような大きな車庫付きの家だ。あとAのセクシーな水着姿がいつでも見れるようにプールも付ける」
「くっそぉ、やっぱ彼女持ちは違うぜぇ。家を建てたら一番最初に俺を呼べよ!盛大にパーティしてやる」
「フッ、あぁ呼んでやる。忘れてなかったらな」
会話が終わったと同時にAがスペアリブを持ってやってきた
『…なんの話ししてたの?』
テズはAが料理をテーブルに置いたのを確認してから腕を引き自分の膝の上に座らせた
「将来の話さ」
テズに耳元で囁かれたので恥ずかしかったが、それもリコとテゴの登場によって無くなった
「おい、A頼むよ!!テゴの野郎に料理を教えてやってくれ」
『私が料理を教えるとなると高いわよ』
「Aに教えて貰えるんだったら俺は行くぜ、リコ」
「なんだって!?絶対にダメだ!」
「あぁ、俺も反対だ。動物の保護施設で餌を作る係を探してるって聞いたぞ。紹介しょうか、ハハハッ!」
Aの料理教室に行きたいテゴとそれを必死に止めるテズとローマンであった
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作者名:K | 作成日時:2020年5月7日 15時