二十二振目 ページ23
暫くすると加州清光によって呼ばれてきた薬研藤四郎が釣鐘切の部屋に顔を出した。
薬研「....気分はどうだ、釣鐘切の旦那」
手には濡れたタオルを持ちそれを釣鐘切の額にあてる。
『....ご迷惑をおかけしました...』
薬研「そんな辛気臭いこと言わないでくれ。俺っちはやるべき事をやった迄だぜ？」
そんなことを言いながら薬研藤四郎は釣鐘切の体を支えながら体をおこしてやる。
そして障子を開けてやればいつもの庭が広がる。
『ここは...変わらないのですね...』
薬研「...？急にどうしたんだ？」
『いえ、これと言った深い意味は無いので気にしないでください...』
薬研「...そーいやアンタが目覚めるまで明石の旦那が泣きわめいてたぜ？そろそろ飛び込んできそうd「釣鐘切ぃぃぃい！！」...ほらな？」
開けられた障子に目をやるとそこにいたのは息を切らしながら明石国行だった。
明石「釣鐘切もう大丈夫なん？何処も怪我してへん？」
そういいながら釣鐘切の体を触り一方的に質問を投げかけられ答える間もなく次の質問を投げかけられるものだから釣鐘切も答えようがなかった。
『明石...落ち着いてください。俺はどこも...』
明石「ほ、本気で心配したんやで...？ほんまに大丈夫なんか...」
『大丈夫ですよ、心配をかけてすいません』
薄く微笑むと明石国行は安心したようにため息をついた。
明石「ほんまは蛍丸達にも合わせたいんやけどなあ...遠征に行ってるんやて...」
『ここで待ってればいつか帰ってくるでしょう？お茶でも飲んで気長に待ちましょう...』
"薬研、お茶と茶請けをお願いしていいですか？"と言えば快く了承してくれ、足早に部屋を出ていった。
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白兎 - 更新頑張ってください！ (2020年2月25日 14時) (
レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 検非違士出現での重傷来派を庇って。または闇堕ち→釣鐘ちゃんが自らを抑えて「俺を…折って…？」→渋る蛍と愛ちゃんに、らしくもなく号泣しながら明石が＿＿＿。とかの刀剣破壊Endよくないですか？可愛い子ほど悲劇は悲しい。ですからね！更新待ってます☆ (2016年10月30日 7時) (携帯から) (レス) id: 92872268e9 (このIDを非表示/違反報告)
クロエ - とても面白いです！！更新無理せずに頑張ってください(*´∀｀*) (2016年9月20日 19時) (レス) id: cd7c9663b1 (このIDを非表示/違反報告)
増子 - 明石で男主は本当にありがとう (2016年8月29日 2時) (レス) id: 193e3c63af (このIDを非表示/違反報告)
猫耳 - 面白いです！！！ 更新待ってます！！！ (2016年8月20日 23時) (レス) id: eb196c576e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陰陽師(仮) | 作成日時：2016年3月19日 15時
