強豪でも高校生ですから。2

唐突な合宿 ページ6

先生「比例定数がaで……」



今日も私は先生の説明をBGM代わりにし居眠りをしている。


給食後の数学は苦痛でしかない。


度々教科書に落書きしながら時間をやり過ごす。


できない、無理。数学が嫌いな所以である。


朦朧とする意識の中、頭にあるのは授業の残り時間のこと。あと2分……。





キーンコーンカーンコーン…


　先生「ここまで。ワークは次回提出な〜」



終わった…！神。ゴット(？)


こころゆくまで休み時間を堪能しよう。


そう思い、私は机に顔を伏せた。




　及川「マッキー！Aー！」



KUSOGA…。

○んどけ？鰹節ヘアー燃やしたろか。

狸寝入りしよっ☆



　花巻「A、起きて」


　『………』


　花巻「寝てるの？」


寝てます。寝かしてください。


　花巻「いいのか、襲うぞ」


　『おはよう、良い朝だね』


　及川「合宿！あるよ」


　『え？また？』


　花巻「つか前、松川が来たのなんで？」


　及川「女の子に呼び出されちゃってサ」


なにこいつ。

ゴミを見る視線を鰹節に向ける。


　及川「モテて困るよー…じゃなくて今回は音駒、梟谷、烏野でっす」


　花巻「スゲー」


　『シティーじゃーん』


　及川「ということで1週間後ね」



主将が去るのと同時に眠気も去っていったようだ。

私と花巻は顔を見合わせる。



　『…次の授業は？』


　花巻「理科」


　『♪Ah Year〜』(スキマスイッチ)


　花巻 (歌うま。てかかわよ)

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