もう一周してきた…眠い。これはマグロやパイナップルが美味しく料理される話ｄ「違うから！」…グゥ (ページ44)

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遠い遠い記憶ページ44

薄暗い部屋の中でひたすらに恐怖と戦っていた

目を開ければ恐ろしい道具が必然と目に映りこれから自分はどうなるのかと怖かった
目を閉じれば今までの地獄が否応もなく頭に蘇りいっそ狂ってしまえたら楽だと思った

命令してくる大人たちの言葉は何時もどこか機械的で自分も人ではないのかもしれないとぼんやり思った

それでも力ゆえに忘れることも狂うことも出来なくて泣いた

心の支えは何もなく壊れた

光が差し込んできてもそれを信じられなかった

苦しい
哀しい
辛い

優しくされればされるほど罪悪感が胸を埋め尽くす
私はここにいちゃいけない
だから――――

「六道骸様…」
「おや、目を覚ましましたか?３位狩りは大変だったようですね千種」

…千種さんが起きた

「ボンゴレのボスと接触しました」
「ええAから聞きました。彼ら遊びに来てますよ」

炎にとったらまさに遊びだろうね…
でも…私にとっては違う…

「犬がやられました」
「!」

ガタッ…

「…大丈夫、生きてる」

千種さんは犬さんのお兄さんみたい…
でも前に言ってた

犬さんの馬鹿でひたむきな態度によく救われたって
骸さんも犬さんの素直さと、千種さんの信頼が嬉しかったって

同じ経験をした仲間で同朋だから、３人の絆は何より強い

「そう慌てないでください。我々の援軍も到着しましたから」

でもM・Mさんとランチアさん以外知らない人―…

「相変わらず無愛想なやつねー。久々に脱獄仲間に会ったっていうのに」

骸さん達とM・Mさんの接点って脱獄だったんだ…
というか骸さん捕まったことあるんだ

(昔のこと尋ねてもいつも“クフフ…昔はやんちゃしたものです”とか言ってたけど…)

そして恭弥さんが“じゃあ君成長してないんだね”って言って喧嘩してた
正に犬猿の仲…

「何しに来たの?」
「仕事に決まってんじゃない。骸ちゃんが一番払いがいいんだもん」

アイス買ってくれないケチだよ…

「答える必要はない…」

…ランチアさんて今の時点で２０歳越えてるのに…コスプレ趣味?

「「……」」

炎が作った雪だるまみたい…

「スリルを欲してですよ」

ヒバードがいっぱい…
恭弥さん喜びそう

…あ
千種さん抜きで骸さんの頭撫でちゃった…

失敗した…

「…千種さん、まだ休んでた方がいい。治ったら骸さんのヘタ一緒に撫でよう」
「…え」
「貴女は何を余計な事を言ってるのですか。千種、ボンゴレの首は彼らに任せましょう」

えー…
千種さんだけ仲間外れは無しだよ…