くもの知らせ ページ45
※今回は短編です。「私の名前は〜」というお約束はなし。第三者視点。
蓮「…雷、知ってる?」
雷「何?」
某所にあるblood moonのビル。そこで行われる会議の前、蓮がこんなことを言った。
蓮「天羽組の話」
雷「…天羽組か」
優華「あら、雷。貴方まだ天羽組が許せないのね」
優華はクスクスと笑う。「お前らもだろ」と雷。
空「逆に許せたら頭沸いてるよ。僕らのAちゃんを悲しませておいてねぇ〜?」
翡翠「当たり前のことを言わないでください。それで、話とは?」
蓮「…今回の戦争は、誰も死なせないことを目標にしてるらしい」
雷「…普通のことだろ、それ」
優華「うちの組織が異様なだけで、意外と部下の使い捨てって多いのよ?他の組織では」
蓮「…それだけじゃない、京極組の奴らも死なせないって」
「はぁ?」と、全員から声が上がった。蓮は続ける。
蓮「…ボスの件で、相当きたらしい。もう悲しませたく無いんだって」
翡翠「それを…最初からしていたら…!あんなことにはならなかった!」
優華「でしょうね」
空「そんな芸当ができるのー?格下相手ならいけるけど、大体同レベでしょ?」
優華「同レベル、ねぇ…京極組ってどうしてあんなにすぐに噛み付いてきたのかしら?戦争になることは分かってたはずよ。もちろん、blood moonは勝つ見込みがあったから潰すことにしたけど、京極組はそうはいかないでしょう?なのに私達と同じくらい早く動いた…何故かしら」
シマ荒らしは粛清すべきだ。だか、そんなすぐに動くのか?他の方法で解決する方法を何故取らなかったのか、それが優華の疑問点だ。
雷「…裏に、なんかあるな」
翡翠「天羽組の次は京極組ですか。A様を悲しませようとしているのは」
空「でも〜、Aちゃんが気づかない訳ないんだよねぇー、久我虎徹や五十嵐幸光は悪い感じがしなかったから手を組んでる訳だし…」
AAの直感は誰よりも優れている。彼女が気づかない訳がないのだ。もし何か悪どいことを行っているのなら気づくし、蜘蛛隠隊から情報が上がっているはずだ。
蓮「日下には会ってない」
優華「…決まりね」
雷「蓮、蜘蛛隠隊に調べさせろ。もしかしたら…俺らにとってヤベェ厄ネタが眠ってるかも」
蓮「オーケー…調査対象は日下孝次郎。あるとしたら、薬の密売…調べてきて」
蜘蛛隠「は、かしこまりました」
音もなく、ダクトから現れた人物は瞬く間に消えた。
一つの火が、引火しようとしている。
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海藍 - 頑張ってください! (2023年5月9日 22時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 海藍さん» コメントありがとうございます!元気出ました。がんばります! (2023年5月8日 21時) (レス) id: 13b1794c99 (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - なるべくで良いので投稿頑張ってくださいなるべくで良いので! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - 初めてとしては色々な設定が決められていて面白いです! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - こんにちは!海藍と申します! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜_2525 | 作成日時:2023年4月6日 14時