記憶の固執 ページ43
私の名前はAA。
『どうしてだろう…』
優華「無理に思い出そうとしちゃダメよ」
思い出せない謎を解こうとしている、マフィアのボスだ。
先日、日下晋平を始末した。でも、その時に引っ掛かることがあった。
晋平「う、“裏切る”のかぁ!」
裏切る、その言葉を未だに拒み続ける私。その時も反射的に晋平を撃った。
叫び声が響いても、その時の私には届かなかったようで何発も、弾がなくなるまで、撃ち続けた。
空「_____ん、Aちゃーん」
『!!』
空に声をかけられるまで、気づくことも無かった。それだけ集中していた__悪い意味で。
家に帰ってもその状態は続いた。ぼーっとしてしまう。
『…思い出せない』
優華「無理はダメよ」
『分かってるよ。でも、思い出さないと分からないでしょ?』
雷「でも2日だけっすよね、記憶がないの」
私には記憶が無い所がある。とはいえ、2日だけ。その2日に何かあった、それだけしか分からない。
『うーん、なんでだろう…』
砂嵐がかかったように、その記憶は思い出せない。本当に何があったのか知りたい。でも、それを知ってはいけない気がする。直感だ。
優華「Aちゃん、勿論知りたいのならそうしたらいいのだけど、無理して思い出すと、貴方になにがあるかわからないわ。だから、この辺にしておいたら?」
『…そう、だね』
その時、蓮が入ってきた。急用では無いっぽい。
蓮「ボス、報告がある…北岡が目を覚ました」
『ほんと!?(パァァ』
雷「(やっぱりボスと言ったらこれだな…)」パシャパシャ
優華「(やっと、明るくなったわ)」パシャパシャ
蓮「(よかった、最近暗かったんだよね)」パシャパシャ
相変わらずの連写音。どれだけ撮ったら気が済むのだろう。
天京戦争発端の北岡くん襲撃、それから月日は少し流れ、北岡くんが目を覚ました。
『早く行こう!』
到着したのはとある病院。blood moonが経営している。表向きは違うけど。
『おはよー!元気ー?』
北岡「Aさん?!」
病室に行けば治療中の北岡くんが、驚く元気があって何よりだ。
北岡「な、なんで俺…ハッ!一条!」
雷「やっと気付いたかよ。そうだ。お前は一条に殺られる…はずだった」
その後、何があったのかを説明した。何故襲われたか、両組の動き方、そして私たちの動向を。
やはり北岡くんは薬のことを知らなかった。これは問題だ。
23人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海藍 - 頑張ってください! (2023年5月9日 22時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 海藍さん» コメントありがとうございます!元気出ました。がんばります! (2023年5月8日 21時) (レス) id: 13b1794c99 (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - なるべくで良いので投稿頑張ってくださいなるべくで良いので! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - 初めてとしては色々な設定が決められていて面白いです! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - こんにちは!海藍と申します! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜_2525 | 作成日時:2023年4月6日 14時