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本物 ページ41

虎徹「…っていうことなんです」

五十嵐「なんて事だ…」

カシラに報告すると、カシラは頭を抱えていた。当たり前だ、あのバカボンのせいで組が無くなる可能性だってあるんだ。
組の焦りとは真逆にAさんは車に戻っていた。
俺たちはあの傷と話が、Aさんの計画であることなど知る由もなかった。

『2人共やりすぎ!』

空「…いやー、ね?ちょっとくらいさ〜」

優華「そうよ。Aちゃんを傷つけたんだから…ね」

『…なんか暗くない?大丈夫?』

事態を重く見た俺とカシラはすぐ親父に報告し、晋平に責任を取らせようとした。

五十嵐「…ということで、晋平が」

虎徹「このままでは組が無くなってしまいます」

俺はこれで晋平には裁きが下され、暴れることもなくなると思っていた…だか、

日下「五十嵐、久我、晋平を守れ」

2人「?!」

なんと、晋平の護衛を命じたのだ!
その後、俺とカシラは別室で話した。

五十嵐「久我…組の為、泥を被ってくれるか?」

虎徹「はい、あいつには自分のケツくらい自分で拭いてもらいます」

…それはつまり、晋平を見殺しにするということだった。だが、そうでもしないと現在天羽組と戦争をしているというのに、河内町、blood moonを敵に回すということに繋がる。それだけは絶対に避けなければ。

その夜、俺は晋平の護衛という名の役に就いていた。そしてその時、河内組の龍本とAさん、空が現れた。3人は言わば“本物”。バカボンの晋平にとっては腰が抜けるほど恐ろしかったのだろう、地面に座り込み、動けなくなっていた。

晋平「お、おい久我ぁ!は、早く助けろぉ!」

情けない声で喚き、俺に助けを求めている。絶対にありえないが、助けるとしてもこのメンツから守りきることは無理だろう。

『…さて、答えを聞こうか、虎徹くん』

虎徹「…Aさん、この度は本当にすみませんでした。ケジメを取るなり好きにしてください」

晋平は助けてくれると思っていたのか、その言葉を聞いて放心していた。勘違いも甚だしい。

『…だって、これでいい?龍本さん』

龍本「あぁ、その気概と嬢ちゃんに免じて、こいつの命一つで許してやるよ」

交渉は成立した。きっとAさんが何かしてくれたのだろう。本当に頭が上がらない。

晋平「久我ぁ!お、お前、“裏切る”のかぁ!?」

『ッ!!』バンッ!

晋平がそう言った途端だった。Aの顔から光が消え、一瞬で銃を抜き晋平に向けて撃った。
乾いた音が、路地裏に鳴り響く。

貴方の思いは→←覚めた龍は



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海藍 - 頑張ってください! (2023年5月9日 22時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 海藍さん» コメントありがとうございます!元気出ました。がんばります! (2023年5月8日 21時) (レス) id: 13b1794c99 (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - なるべくで良いので投稿頑張ってくださいなるべくで良いので! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - 初めてとしては色々な設定が決められていて面白いです! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - こんにちは!海藍と申します! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜桜_2525 | 作成日時:2023年4月6日 14時

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