赫い月の覇者

オトモダチ ページ5

私の名前はAA。

『あぁ〜、緊張するよー』

天羽組と会うため、事務所に来たマフィアのボスだ。

雷｢大丈夫っすよ。ボスならできますって」

蓮｢そうそう、ボスならできるよ。さ、着いたよ」

なぜこんな励まされれているかというと、
実は私はマフィアのボスとして表に出たことはなく、今日が初めてなのだ。

雷｢空は車で待っとけ」

空｢りょうかーい、ボス頑張ってー」

『うぅー、頑張る…』

車を降りて、門を通って中に入る。

『(おぉー結構広い)』

天羽組長の部屋と思われる部屋に通されると、何人かの人がいた。

『こんにちは、天羽組長』

天羽｢うちの若いのが世話になったな。あんたがbloodmoonのボスのAか？
(こんな少女がボスなのか？)」

『そうです。よろしくお願いしますね、天羽組長(ニコッ』

雷、蓮｢(かわいい…)」

天羽組長と会うと、話はすぐに本題に入った。

天羽｢単刀直入に聞くが…急になぜ手を組みたいと？」

『そうですね…bloodmoonは関東、いや、日本でも有数のマフィアになりました。
他に敵などいないも同然』

天羽｢…」

『だからやってみたくなったんです。極道、半グレ…全てを制することを。もちろんマフィアも、
でもぜーんぶ敵にしたら流石に勝ち目はない…だからみーんな味方にすることにしたんです。
それならお互い血を流さずに仲良くできるでしょう？それが私のやりたいことです。
…あ、別に全部を支配したい訳じゃないんですよ？ただ皆んなとオトモダチになりたいだけですから』

こう告げると、天羽さんは少し悩んだ表情をしてから…

天羽｢……わかった、お前さんを信じよう」

と言った。

『パァァ)本当⁈やったぁ！』

こうして天羽組とbloodmoonが手を組んだ。それが新たな波紋を呼ぶのはまた別のお話…

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