決意 ページ33
雷「…ほんとはもっと言いてぇことあるけど、これだけ言っとく。極道は協定結んだらそのあとは安泰。絶対何もされない。仁義があるから、ってなってんのかもしれねぇけど、マフィアは違う。こっちには仁義もクソもねぇ…裏切り裏切られ、されても仁義がどうとか言えねぇ。だから俺達は警戒した、お前らを。早とちりしたのは悪かったと思ってる。でも…__もう絶対すんな。俺の為じゃねぇ、組織のためでもねぇ。あの人の為に、だ。いいな?」
沈黙を破ったのは雷だった。
天羽「あぁ…こちらこそ本当にすまないことをした。もう二度とこんなことをしないことを誓おう」
雷「…助かる」
蓮「ブラジルマフィアはもう無い…武器を買うなら僕らからでも…じゃあ行くから」
そして出て行く時、2人は口を揃えて言った。
雷、蓮「俺/僕達は直接介入することはできない。できるのはどっちもが死なないようにするだけ…自分の身は自分で守れ」
パタンと扉が閉まった。沈黙が流れたあと、親っさんが口を開いた。
天羽「…全員、よく聞け。俺達は間違った…あの子を、傷つけてしまった。あの子は本当に優しい子だ…だからこそ、俺達が、そして京極組の奴らが死んだら。酷く悲しむ…」
親っさんの声が一際デカくなった。叫ぶような、その言葉を自分に、俺達に言い聞かせるように言い放った。
天羽「いいか!この戦争、誰も死なせるな!京極組の奴らもだ!あの子をもう二度と悲しませるな!」
野田「はい…死んだ奴がいたら蘇らさせて一那由多回刺します」
幸真「はい…全員死なない程度にぶん殴ってすぐ終わらせまぁす」
和中「慧可断臂…この和中蒼一郎、必ず全うすることをお約束します」
華太「分かりました…あの人を泣かせるようなことはもうしません」
それぞれの想いをそれぞれの言葉で口にした。俺も含め全員、その決意に揺らぎはなかった。
この話は他の奴らにもすぐ伝わった。そして、全員が驚き、悲しみ、決意を胸に刻んだ。
速水「…北岡の兄貴、良かったあぁ!生きてるんですね!」
飯豊「(ヤベェ…戦争?!しかも死者なし?!行けるのか?!これは…)」
工藤「嬢ちゃんには色々よくしてもらった…俺らも返さねぇとな」
永瀬「…工藤の兄貴の言う通りだ…この戦争…誰も死なせねぇ」
北岡の安否に喜ぶ者、戦争を畏怖する者…それぞれ思うことは違えど、おそらく全員この想いは同じだったと思う。
華太「Aさん…どうか無事でいてくれ…」
俺は天に祈ることしか出来なかった。
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海藍 - 頑張ってください! (2023年5月9日 22時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 海藍さん» コメントありがとうございます!元気出ました。がんばります! (2023年5月8日 21時) (レス) id: 13b1794c99 (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - なるべくで良いので投稿頑張ってくださいなるべくで良いので! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - 初めてとしては色々な設定が決められていて面白いです! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
海藍 - こんにちは!海藍と申します! (2023年4月30日 21時) (レス) id: 34bd24184d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜_2525 | 作成日時:2023年4月6日 14時