赫い月の覇者

月と愉快な人達 ページ26

2人｢blood moon？！！！」

周りに人がいなくて良かった。きっといたら通報される。

『あー、うん。そうだよ』

カリン｢blood moonってあのマフィアでしょ？！やばすぎ！なんで言ってくれなかったの！」

『だってー、作ったの抜けた後だったし』

龍臣｢抜けた後って…まだ数年しか経ってねぇだろ…」

そうなのだ。blood moonは今や日本最大級のマフィアだが、作られてからまだ10年も経ってない。
すごいだろー、私の組織。

空｢まぁ、Aちゃんの人望凄いし、強いし可愛いし〜？最強ーだよ」

『そんなことないよ。龍臣だって強いし』

龍臣｢お前なぁ…俺やカリンはガキの頃から今の今まで暗殺を叩き込まれたけど、お前は10年くらいしか組織にいなかっただろ？なのに俺に並んでんだからお前の方が強い」

『…えへへ(照れ照れ』

空｢(相変わらず可愛いなぁー)(写真連写」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ…

龍臣｢(めっちゃ撮ってんな)」

カリン「(可愛いのは分かるけど撮りすぎじゃない？)」

『あ、そういえば幸真に会って来たんだよね。さっき』

カリン｢幸真？！いま何してんの？」

『天羽組で極道してる』

幸真が極道になってたことに2人とも驚きが隠せないようだ。まぁ、なんとなく分かる気がする。

空｢Aちゃ〜ん、そろそろ時間〜」

『あ、そっか。じゃあメロンパンありがとう！また来るね！』

龍臣｢いつでも待ってるぜ」

カリン｢絶対来るんだじょー」

2人に別れを言って、家に帰る。

『たっだいまー！』

優華｢おかえりAちゃん。メロンパン買って来てくれたのね」

『皆んなで食べよう！』

メロンパンを出して、皆んなで食べる。美味しいー！！

雷｢というか、流されてますけど天羽組での件。普通だったら全面戦争っすけど、いいんすか？」

『逆にしたいと思う？』

蓮｢…したくはないけど、ボスを軽視されるのはヤダ」

優華｢翡翠とか酷かったのよ？ブツブツ五月蝿くて」

翡翠｢そういう貴方だって憤ってたじゃないですか」

空｢でも、あの件のこと考えると〜？」

翡翠｢新入りだかなんだか知らないですが、A様をあのように扱うとは許せない、灰も残さず消すべきだ。いや、それよりもっと残酷な死を…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ…」

『(いつものことだけど殺意マシマシ)』

京極組組員殺害計画の時くらいには不穏。いやなんであんなことでここまでなるの？もうちょっと穏便に行こうよ。

『明日も遊びに行こ〜』

できる限り平穏な日々が続きますように。

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