赫い月の覇者

月とガスバーナー ページ22

私の名前はAA。blood moonのボスだ。
今日は天羽組に来ている。でも、様子が変だ。なんか暗い。

『…ねぇねぇ、何かあったの？』
華太｢…実は」

華太くんから聞いた話はこう。天羽組長夫妻の結婚式記念日の日、半グレの襲撃にあったらしい。奥さんの京子さんは怪我をしたし、食事は台無し。報復はしたが、組のムードは最悪とのこと。

『…なんか、一際怖い人いるけど大丈夫？』

華太｢あの人は、永瀬の兄貴ですね」

ガスバーナーの永瀬。名前は知ってる。奥で鬼の形相とはこのことだろうという顔をしている。天羽組長夫妻には拾ってもらい、養子として育ててもらったという多大なる恩があるらしく、今回の件で相当怒ってる。
私も何かできたらいいのだが、天羽組長夫妻となれば刺客は必ずと言っていいほど来る。でも見張とかつけたら夫妻水入らずの空間を作れないし…

『(何かできないかな…あ、あそこならできそうだけどいけるかな？)』

その時、スマホが鳴る。雷からメールだ。

雷明日なら、あそこ空いてますよ。用意させますか?

流石雷！もちろん返答はYES。なんで雷が知ってるかは今度教えるね。

華太｢…どうかしました？」

『華太くん、私から提案があるの。私が持ってる旅館があるんだけど、そこだったら食事は勿論、何よりうちの息がかかってるから簡単には来れないし、来たとしても私の部隊優秀だから対策は可能だから、安全に夫妻水入らずの空間を作れると思うの』

華太｢え？！嬉しいですけど…いいんですか？」

『いいよー！準備もあるし、明日ね』

永瀬｢…小峠、嬢ちゃん、その話、俺も混ぜてくれねぇか？」

永瀬さんも協力してくれるらしい。心強いな。

『もちろん！一緒に成功させましょう！(女神スマイル』

華太｢(ぐっ！可愛い…)」

永瀬｢…あぁ(顔赤い」

そして、華太くんと永瀬さんと一緒に旅館に行って、明日の準備をした。

『雷ー？監視カメラ何個付けた？』

雷｢ざっと50は付けさせました」

華太｢(どれだけ持ってるんだ…？)」

監視カメラに見張り役。見張り役はblood moonの中でも隠密が上手く気づいかれにくい部隊にやらせる。これなら明日も安心だろう。

『…もう夜遅いし、また明日ね！』

永瀬｢…ありがとな嬢ちゃん」

『お礼を言うなら、終わった後に』と笑いながら伝えた。
さて____私はまだ、やっておこうかな。

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