赫い月の覇者

赫と紅 ページ20

私の名前はAA。blood moonのボスだ。
今日はある人に会うため、志正町に来てます！
その人というのは…

『あ、いたいた！久しぶり__二郎くん！』

二郎｢お！A！久しぶり！」

彼は紅林二郎くん。この町、志正町を守る心優しきフリーター。
私の正体を知りながら友人でいてくれる数少ない友達だ。
彼はまぁ…その、元ヤンということもあり、中々就職先が決まらないらしい。

『行く当てないならうち来て欲しいくらいだなー。二郎くん強いし』

二郎｢はは、お前んとこは無理だよ」

『えぇ！高収入、高待遇、今なら私が言ってイロつけてもいいのに！』

あははは…と乾いた笑いをしている。やりすぎたね。

二郎｢で、今日はどこ行くんだ？」

『こっちこっち！いいお店があるんだー！』

彼はフリーター、金ない。だから私が時々奢ってる__何？普通逆だろって？これでいーんですー。
100パー善意だし、お金には困ってないし。

二郎｢いつも悪りぃな」

『いーの！！一緒にご飯食べるの好きだし』

｢そっか」と二郎くんが笑う。さっきの笑いとは大違いに嬉しそう。
さて、今日はパンケーキ！生クリームに蜂蜜…♡

『うまい…♡♡』

二郎｢お前、好きだなー、甘いの」

『美味しいーじゃん、食べる？』

フォークに刺したパンケーキを二郎に向ける。

二郎｢それ、あんまりやるなよ」

二郎が真剣な顔で言った。なんでこれがダメなの？

『食べないのー？ほらほらー』

結局、一口は食べた。一体なぜあんなこと言ったんだろ？
お会計して、店を出た。すると…

モブ女｢きゃあー！」

モブ｢し、死ねぇ！」

悲鳴がした。見れば、通り魔だ。二郎くんがすかさず助けに行った。

二郎｢オラァ！何してんだ！」

二郎くんのパンチが通り魔に直撃！あれは痛いぞー。

『流石！…って、刃物素手で拾っちゃった系？』

二郎｢？？」

すると警察官がやってくる。おそーい！なんでマフィアの私や元ヤン二郎くんの方が社会貢献してる訳？！
でもまずい、側から見れば殴られた男と刃物を持つちょー強い男。そして、怯える女性。大変だぁー

警察｢署まで来てもらおう」

二郎｢お、俺？！」

『あぁー、違いますよー犯人こっちー』

なんとか誤解が解けた。危ない危ない。

ご飯→←今日はとても幸せです

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