赫い月の覇者

妬み ページ15

『今日あった人たちはいい人たちだけど…』

雷｢日下っすか？」

『それもそうなんだけど…私の事、よく思わない人もいるから』

二人｢｢…」」

いかにも不満そうだけど、家に着いたので中断。

『ただいまー』

帰ってどうなったのかをみんなに説明した。

雷｢…で、ボスをよく思わない奴らってなんすか」

部屋が凍りついたような雰囲気になる。この状況で話すの怖いんだけど。

『…うーん、私まだ見た目子供っぽいし、まだ30歳にもなってないでしょ？』

蓮｢…でもそれでボスをよく思わない理由にならない」

『なるよ、あの人たちは文字通り死ぬ気で働いて生きてる。でも私より地位は下だし、お金も持ってない。だから、妬ましく思うのは当然じゃない？』

翡翠｢ですが、A様も多くの努力を積まれ、この地位に就いておられるのですから、理由にはならないのではないのでしょうか？」

『…知らないんだよ』

優華｢…」

雷｢どういうことっすか？」

『幹部のみんなはさ、私がどういう人生を歩んできて、何をして来たか知ってるからいいけど、彼らは知らないから。私はそうだね…“部下に全部やらせてるダメ上司”みたいなイメージだから、そんな人が成功してたら妬ましいでしょ？』

全員｢…」

そう、私は正体を隠すため、みんなに全てを任せていた。だからそのツケが回って来てしまったのだ。

空｢だとしても〜、許せな〜い。み〜んな殺しちゃおうよ」

『は、発想が怖いy｢いいっすね(雷)」｢賛成(蓮)」…え？待ってみんn｢そうしましょう(優華)」ちょっと待っt｢賛成です、海の藻屑にしましょう…(翡翠)」

空の提案に幹部全員が乗ってしまって、京極組組員殺害計画が始まりかけてしまった。
もし、京極組と私達に何かあったらすぐに戦争が始まってしまいそうだ。

『京極組のみんな大丈夫かなぁ』

頑張って！虎徹くん、五十嵐さん。

こうして、私達と天羽組、京極組の件は一件落着した。

『次は何しようかなー？』

blood moonボス

AA。

別名、黒薔薇

本人、幹部共々






狂人である。

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