兄の帰還 ページ5
「只今」
誰もいない部屋に響く。両親は小さい頃に居なくなり、唯一血の繋がった兄は、高校に入学した時ふらっと消え、行方が分からなかった。幸い、バイトを無断だがしていたのでカツカツではあるが生活出来ていた。
夕飯を作る為、エプロンを着た。すると
ピンポーンとチャイムが、鳴った。
誰だろうと思いつつ、扉を開けた。
「久しぶりやな」
兄が、帰ってきた。
「うつ、兄さん...？」
「そうや、長い間留守にしてごめんな？」
鬱兄さんの手が私に触れる。
昔、よく撫でて貰ったので覚えている。
壊れそうな物を扱うような撫で方だった。
「どうして、いきなり...」
「ゆっくり教えたるから、飯ある？」
部屋の奥に入る鬱兄さん、掃除してるんかと懐かしそうに言う。
青いソファに座る鬱兄さんは真剣な顔つきになって話始めた。
「まずな、俺雄英に受かったんや。本当はこの家おるつもりやった。で、何時やったかな、女にちょっと騙されてもうてん。借金出来たんや」
「そういうとこ駄目だと思う」
「...善処する。んでどないしようと思ったけどAちゃん巻き込んだらアカンな思って家出たんや」
「え、父さん達の遺産もあるのに？」
「あれは俺なんかやなくてAの為に使ってほしいねん、入学金でいっぱいいっぱいやろ」
「...ごめんね、力になれなくて」
「ええねん、元々は俺のせいやしな」
「本題や。その借金、肩代わりしてもろたねん」
「誰に？」
「グルッペンって覚えとるか？」
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米粒(プロフ) - 今、ネイビーとしてログインできないんで米粒としてログインしてます。ワンピース書いてるんでよろしく〜 書き直せたら作品書き直したいー (2020年4月5日 18時) (
レス) id: 600a186064 (このIDを非表示/違反報告)
山愛(プロフ) - そうですか！明日見ますね！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 97682a2abb (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー(プロフ) - 明日の朝には更新出来ていると思います！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: f03814d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
山愛(プロフ) - 頑張れえ！！ファイトっ！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: 97682a2abb (このIDを非表示/違反報告)
ネイビー(プロフ) - 希望が見えた！もう少しだ！！ (2020年3月14日 22時) (レス) id: f03814d7c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：navy | 作成日時：2020年3月12日 13時
