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「お前は… 嘘つきだ…」
起き上がった早川と目が合い、暫く互いに観察していると、苛立たし気にそう言った
一体早川は何の話をしてるのだろう
理解が追いつかないまま、静止していると彼は突然ネクタイをほどき始めた
「あつい…」
ネクタイを乱暴に外し、Yシャツを脱ぎ捨てベルトを放り投げ、ズボンを脱ぐと更にその下も脱ごうとする
「脱ぐな」
手首をつかみ止めさせようとしたが、逆に俺が手首を掴まれてしまい早川の顔がこちらに向いた
「お前も脱げ、暑い…」
俺はそれほどでもない、むしろ今の状況に寒気がしています
俺は遠慮するという意思を伝えているのに、早川の手は俺のネクタイを勝手に解き始めている
本当に熱くないのに、むしろ過ごしやすすぎて一枚でも脱いだら逆に寒い
早川は酔っているから暑いのかもしれないけど…
「あ〜…」
小さな抵抗を見せていたのに結局脱がされ切ってしまった
パジャマに着替える予定だったから脱ぐ場所が変わっただけと思えば何とか今の状況も理解することができる
今は狭い一人用のベッドの上で早川と向き合うように座らされているし、彼は眠そうに欠伸をして、目をとろんとさせていた
「寒い」
俺は耳を疑った
今「暑い」って言って脱いで俺まで脱いだのに今度は「寒い」と言っている！普段の早川からは想像できない態度に、俺は笑いが抑えられなくなった
口を尖らせて下を向いている姿が可愛らしすぎて、俺はベッドから下りると毛布を手に取る
「風邪ひくから」
もう服を着させるのは無理だろう、だから早く布団に入るように促すが、彼は座ったまま静かに呼吸を繰り返していた
眠たのか？
「早川？」
肩を揺すり起こそうとすると、今度は突然腕を掴まれたかと思ったら視界が暗転する
見上げるとそこに早川の顔があり、背中には柔らかい布団、顔の横には彼の手が突かれていて。
何が起こっているのかわからず、ただ彼の顔を見上げていると、早川の口が動いた
「お前は… 嘘つきだ…」
そう言い終えると、ドスンと俺の上に体重がのしかかり、一瞬息が止まった
「重い…」
彼は俺の上に覆いかぶさるようにして全体重を俺にかけてくるが、肩口ではすでに穏やかな寝息をたてている
もう観念してここで眠るしかないかもしれない
歯磨きもしてないし、パジャマも着てないのに…
そう思いながらも、早川の体温が徐々に体に伝わってきて眠気が訪れる
「あったかい…」
何とか動く腕で彼の頭を一度撫でると、瞼を閉じた
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね！少し油断すると風邪を引きそうになりますから！ (2022年12月10日 7時) (
レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜！！体調不良に気をつけて下さいね！ (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです！お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください！応援しています！ (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい！読ませて頂きます！ (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブブ | 作成日時：2022年11月14日 15時
