【男主】傷ミ【チェンソーマン】

３４　間章 ページ34

デンジside

ホテルの事件から早パイとAの様子がおかしい。どういう風におかしいかっつ〜と口も利かねえし目も合わせねえ感じ？今日は俺とパワーは休暇だったからか早パイはAを連れて行かなかった。俺達にしちゃあ昼飯に困らねえし、夜も早く食えるだろうからいいけどよ

「来なくていい」

支度まで済ませて玄関まで行ってたのに早パイはアイツに来んなっつってアイツを置いて行っちまった。暫く玄関で突っ立ってたから、まあショックだったろうなあ

俺にゃ関係ね〜けど

でもよぉ空気がぴりついてて飯が不味いんだよなあ

今は昼飯時でAが何か作ってる

「昼何？」

「オムライス」

おむらいす？分かんねえけど美味いんだろうなあ

早パイの作る飯もうめえけどAの作る飯もうめえ

テレビ見ながら皆でおむらいすってやつを食った。ケチャップ味の飯の上に卵がふわとろで最高じゃねえか

早パイが居ないとAは結構普通に見える

普段からあんまり喋る奴じゃねえから、わからんけど

「うまかったのう！夕飯は肉が食いたい肉肉肉！」

「食い終わった食器くらい流し台にもってけよ」

「食っとらんが？」

「嘘つけ！」

パワーは文句を言いながら流しに食器を持って行くとニャーコを連れて自室に入って行った。何回言っても流しにもっていかねえんだよなアイツ。食器を洗っているAに食い終わった皿を渡すとすぐに泡で汚れを落とし始める

「夕飯何？」

「鮭のムニエル」

また俺の知らねえ料理だ
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昼を食って少ししたら3人で買い出しに行ったが、パワーが肉ばっかりカゴにつめやがるから元の場所に戻すのが大変だった。連れてくるんじゃなかった

家に帰えると俺とパワーは荷物を放り出して部屋に入った

昼食った後はねみぃ… 今日はどうせ休みだし少し寝よ

むにえるってどんなんだろう…

鮭つってたけど… 俺ぁ鮭の皮も好きだぜ…

夕飯の事を考えながら目を閉じると、すぐに眠りについた

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目が覚めると窓の外が暗くなっている。時計を見るともうすぐ6時だ。そろそろAが飯を作り始める時間

早パイの時は帰り時間がまちまちだからいつかわかんねえけどAが作る場合はほぼ6時台な気がする

腹をかきながらベッドから起きると部屋のドアを開けた

「？」

リビングに誰も居ないのか、廊下が暗い。電気をつけるためにキッチンへ向かうと、冷たい風が吹いた。ベランダの方を見ると、窓が開いているその先にAが佇んでいたのだった

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