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五人で車に乗り込むと車は目的地へ走り出した。
俺が後ろに乗ろうとすると、すでに乗り込んでいた荒井とコベニが引きつった顔をして乗車拒否してきた。もう前の席に陣取っていた姫野が二人をなだめていたけど結局姫野が後ろに乗り、俺が前に乗ることになった。
「シートベルトつけろよ」
なかなか動かないなと思っていたら、早川がこちらも見ずに吐き出すように言う。
「シートベルトって何？」
「お前から見て左上についてるもんを引っ張ってここに差し込め」
早川を見ると確かに何か紐みたいなものをつけている。
そんなものをつけて何だっていうだ。
これをつけないと動かないのか？
イラついてる早川にマキマと仲良くするようにと最後に釘を刺されたのを思い出して、言われた通りに左上についてる金属片を引っ張ると紐がびよーんっと伸びた。
「どうなってるんだ？」
手を離すと戻っていくそれで何度か繰り返していたら、咳払いが聞こえて早川が人差し指で指しているところに仕方なくシートベルトとやらを差し込んだ。
カチっという音がすると車がゆっくりと動き出す。人間はすごいよな。鉄の塊で移動するんだぞ。マキマに捕まった時に一度乗ったけどその時は拘束されて横に倒されていたから気分が悪かったが、しっかりと座って流れていく景色を見るのは楽しかった。
「キモ…」
現場に到着すると血の匂いが肺いっぱいに入ってきて胸が高鳴ったが、目の前にいる体が虫の様な悪魔にそれはすぐに消え失せた。
コウモリの悪魔と聞いてきたけど、なんだか様子が違うような気がする。頭部には髪の毛が生えていてそれを振り乱して何かを叫んでいるようだった。ここからじゃ何を言っているのかはわからない。
「行きましょう」
早川が歩き出そうとすると姫野がそれを制止する。
「待ってアキ君。今飛び込むのは得策じゃないなぁ、もう少し様子見よう…誰かと言い争ってるみたいだし」
そう言うと姫野がスッと指をある方へと向ける。
「あの子頭から何か出てるけど…なんだろうねー」
目を向けるとそこには血まみれの誰かが立っていた。よく目をこらすとその人物はデンジのようだった。近くにはパワーも横たわっている。
「新人、ちゃんと見ておくんだよ。いやってほど知ってるとは思うけど私たちはああいうやつらと戦うの」
悪魔とデンジの動きを見ていると次の瞬間にデンジの腹を悪魔の舌が突き破ったのだった。
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね！少し油断すると風邪を引きそうになりますから！ (2022年12月10日 7時) (
レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜！！体調不良に気をつけて下さいね！ (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます！嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです！お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください！応援しています！ (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい！読ませて頂きます！ (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブブ | 作成日時：2022年11月14日 15時
