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デビルハンターが悪魔と契約することは法律でも認められている
その悪魔の契約を受けるべきです!という荒井だったけど
早川がそれを跳ねのける
「悪魔側はデンジを殺したがっている…デンジの死が悪魔の利益になるんだろう
だから契約をうけない」
「じゃ私も〜」
「そんな…!」
姫野も早川に同意らしい
荒井は納得がいかないような声を上げたが。パワーの声で聞こえなくなった
「ワシは殺す派じゃア!」
潔いパワーに口が開いた
デンジはデンジで「え〜」というだけでそれ以上反応をしない
もう少し反応したり、反論したりするもんじゃないのか?
殺されそうになっているのに、デンジはどこか他人事のような所がある
「ノーベル賞を思いついても外に出なければ発表できないからのお…! ノーベルのために死んどくれ」
「魔人と悪魔は契約を結べない、だからお前がデンジを殺しても悪魔は外に出す義理はない。とにかくデンジは殺さない、俺達はデビルハンター…殺すのは悪魔だけだ」
とは言ったものの、廊下でつまっている悪魔を見ながら、どうするか考えていた
デンジはあぐらをかき、姫野は寝そべり、早川は壁に背中を預けて休憩を取っている
俺はみんなから少し離れたところで壁に背中をくっつけて座っていた
あれから悪魔が大きくなることはないけど、腹の虫は大きくなっていく
皆でかき集めた食べ物も大した量じゃなかったしな
顔を上げるとゴンと頭が壁にぶつかる
もう少し、俺がみんなに怖がられる悪魔で頭がよければ
何とかできたかもしれないけど、今の状態から抜け出す方法が全然思いつかない
「絶対スパイだああアアあ!!」
部屋から大声が聞こえて驚いて立ち上がった
「悲鳴?」
「先輩走れ!!」
声に振り返ると3人がこちらに走ってきている
後ろから悪魔が大きくなって襲い掛かってきていた
俺も追いつかれないように足を動かした
ぐらりと足元が傾いて
悪魔の仕業か床がどんどん斜めっていく
「こっち! 早く!」
姫野に呼び止められて言われた通り部屋に飛び込んだ
部屋に入ると、ホテル内のすべてが横向きに変わって
部屋にある物が大きな音を立てて崩れていく
傾きがおさまると皆が覗いている廊下をそっと見下ろした
「デンジの心臓をよこせ」
そこには廊下を塞ぐ大きな口と、這いあがってこようとする多くの人型の肉片が
もぞもぞとうごめいていた
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ブブ(プロフ) - ととさん» また読んで下さってありがとうございます(*^^*) ととさんもお体には落ちをつけくださいね!少し油断すると風邪を引きそうになりますから! (2022年12月10日 7時) (レス) id: 1b530ea863 (このIDを非表示/違反報告)
とと - どんどん面白くなっていきますね〜!!体調不良に気をつけて下さいね! (2022年12月9日 17時) (レス) @page29 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
ブブ(プロフ) - 佐藤さん» コメントありがとうございます!嬉しいです♡ ありがとうございます、佐藤さんもお体にはお気を付けくださいね(#^^#)お暇なときにでも読んでいただけたら嬉しいです♪ (2022年11月25日 20時) (レス) id: a83a72b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤 - コメント失礼します。とても面白いです!お体に気を付けて作者様の無理のないようこれからも頑張ってください!応援しています! (2022年11月25日 9時) (レス) @page15 id: 76e6162b40 (このIDを非表示/違反報告)
とと - はい!読ませて頂きます! (2022年11月25日 1時) (レス) @page15 id: 4f3997e613 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ブブ | 作成日時:2022年11月14日 15時