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まさかそんな子が韓国にいるとは思えないけど。そう思いながら訊いた数秒後、返ってきた頷きに目を見開いた。
「え？！本当に言ってる？！」
「うるさいです」
「信じられないんだけど…嘘はよくないよ、ジェミンくん」
「嘘じゃないです」
「本当…？こんなに美味しいものを…？食べたことがない…？」
思わず手元の器を凝視してしまう。ふよふよと泳ぐ黄色い麺、ツヤツヤと輝くスープ、青々としたネギ。
そして、口に含めばピリッと舌に触れる辛さ。これを、全て経験したことがない…？
「ジェミンくん待って、それは本当によくないかもしれない」この時の私は疲れでハイになっていたのか、立ち上がると財布を取り出してコンビニの中に入ろうとした。そう、彼にカップ麺の素晴らしさを体験させるために。
膝に両手を置いたまま私を見上げたジェミンくんは、相変わらず綺麗なお顔のまま少し眉を顰めた。きっと、インスタントに惚れ込んだ社会人の姿が見苦しく見えたのだろう。
しかしそんなことなど視界にすら入っていない私は「待ってて！」と元気に叫ぶと彼に背を向けた。
私のポケットが震えたのはその時の出来事だった。
プルル、と音を鳴らすズボンのポケットに我に返る。いいところだったのになんて思いながら取り出した液晶画面には「ファンロンジュン」の文字が表示されていた。
「はーい、どうしたのロンジュン、まだ残業中？」
『はぁ、はぁ…おい、大丈夫なの？！』
「は？」
荒い息遣いが向こうから聞こえてくる。随分と慌てている様子だ。理解ができていないまま音にした私の返答に彼は大きな声で言った。『今、42分発の電車に乗って帰ってるだろ？！』
『最近いつもそれで帰ってるじゃん、そっちどうなってる？！』
「確かにそうだけど…？」
『電話ができてるってことは怪我はないんだよな？！いや待って、無理に返事しなくてもいいから！とりあえずスマホの充電が無くならないように一旦電話切ろう。ドンヒョクたちへの安否の連絡は俺がしとくから』
「待って待って！なんの話をしてるの？！」
珍しく1人で突っ走るロンジュンに叫ぶ。え、だって、と声が震えている。本当にどうしたんだろう。視界の端にいるマネキンくんは、私を相変わらずじっと見つめている。
怪我や充電の心配をしていることから、何か異常事態が起きたと思っているみたいなので、まず私が無事であることを告げてロンジュンを落ち着かせることにした。
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ジュン(プロフ) - 優。さん» お気遣いまでありがとうございます。長文のコメントとても嬉しいです！これからも、ぜひともお付き合いよろしくお願いいたします:) (3月11日 0時) (
レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 優。さん» 楽しみに待ってくださり本当に嬉しいですTT Twitterの方も見て下さっているのですか！？感激です…今までの作品とは異なり物語の展開が早く進むことを意識して描く予定です。ですので優。さんの気になるところはすぐ明るみになるかと…！ (3月11日 0時) (レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - Twitterの新作のお知らせから今日まで本当に楽しみにしていました…！！主人公を含めた登場人物の過去に何があって今に至るのかすごく気になります。ジュンさんは情景描写が上手なので自然と感情が物語に入ってしまいます…💕更新は無理せずに！長文失礼しました (3月10日 12時) (レス) @page18 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - この度は読んでくださりありがとうございます！感想お待ちしておりますので気軽にお声掛けくださいね:) (3月5日 1時) (レス) id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2024年2月22日 23時
