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相変わらずその瞳は静かだけど、彼にしては珍しく感情のある声。言っていることの意味が理解できないことよりも、マイナスなものであれど彼に明らかな感情が現れたことの方が、その時の私には印象に残った。
「ほら、帰って下さい。俺も帰ります」掴まれていた手を雑に離される。ジェミンくんって怒るんだ…。いや、それよりも。
駅構内の時計に目を向ける。電車が出発するまで、残り7分。
「いつもは駅でさよならするのに、どうして今日はご飯を食べるなんて言い出したの？」
5分あれば走って余裕で間に合うだろう。2分で答えを聞き出すことに賭けた。ジェミンくんは、ため息にならないくらいの小さな音を出し口を開いた。
「食べればわかります」
「私とそこまでして食べたいの？こっちの事情はどうでもいいわけ？」
「…はぁ、別に食べなくてもいいですけど…」
「はぁ？どういうこと？」
待って、本当に意味がわからない。私と食べたいわけじゃないの？腕まで引っ張って無理やり歩かせておいて？
目の前の彼は、明らかに『面倒臭ぇコイツ』という表情をしている。いや、その顔したいのこっちだけどね？
なんなのこの子。残業を数週間手伝ってくれたのも、今日無理やり何かしらに付き合わさせるためだったの？利用されたみたいじゃん。善意じゃなかったってこと？
いろんな考えが浮かびモヤモヤとしてくる。それは沸々と熱を帯び、徐々に私を怒りという感情で染め上げる。
今度はこっちがため息をつく番だった。バックを持ち直して、なんとも言えない表情の彼に告げる。「よく分からないから帰るね。仕事手伝ってくれてありがとう、また明日」最後の方は強めの声で。
そして改札を通るためにICカードを出した時だった。
彼が焦った様子で言ったのだ。「やっぱり行かないでください」と。
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ジュン(プロフ) - 優。さん» お気遣いまでありがとうございます。長文のコメントとても嬉しいです！これからも、ぜひともお付き合いよろしくお願いいたします:) (3月11日 0時) (
レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 優。さん» 楽しみに待ってくださり本当に嬉しいですTT Twitterの方も見て下さっているのですか！？感激です…今までの作品とは異なり物語の展開が早く進むことを意識して描く予定です。ですので優。さんの気になるところはすぐ明るみになるかと…！ (3月11日 0時) (レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - Twitterの新作のお知らせから今日まで本当に楽しみにしていました…！！主人公を含めた登場人物の過去に何があって今に至るのかすごく気になります。ジュンさんは情景描写が上手なので自然と感情が物語に入ってしまいます…💕更新は無理せずに！長文失礼しました (3月10日 12時) (レス) @page18 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - この度は読んでくださりありがとうございます！感想お待ちしておりますので気軽にお声掛けくださいね:) (3月5日 1時) (レス) id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2024年2月22日 23時
