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先ほど申し上げた通り、次の日も、その次の日もジェミンくんは私と残って残業をしてくれるようになった。私が残業をしていることを彼に言ったわけでもないし、残ってほしいとお願いしたわけでもないのにどうしたんだろう。もしかして、同じオフィスの誰かが言ったのかな。
となると残業勢…マクさんとかドンヒョクあたりかな。あの2人は発表会の最終調整で毎日のように残ってるし、なんなら休みの日も来てるとか耳にしたことがある。
そして、決まって彼は私を駅まで送ってくれる。会話という会話は少なく、初めて共に帰った日のようにぎこちない空気が続くけれど彼は別に気にしていないみたい。だって、そうじゃなきゃ毎日一緒に帰ってくれないよね？
そんな生活が続いて数週間経ったある日だった。いつものように駅に到着して別れの挨拶をしようとした時のこと。
ちょっと待ってください、と私を引き留めた彼は、脳内に意識を飛ばしているかのように焦点が不明な瞳で数秒考え込むと、私に言い放ったのだ。
「お腹空いたんで夜ご飯食べに行きましょう」
「…は？」
「この駅の中にありますよね。俺が奢るんで」
「いや、ちょっと待って、乗る電車あと10分で出るんだけど」
大きい部類に入る駅なため改札を通ってから少し歩かなければホームに着かない。それに乗れなくても数分後に次の電車があるけれど、そっちは乗り換えが面倒だからできれば避けたい。
つまり、今すぐにでも私は改札を通りたい。
なのに彼と言ったら私の事情などどうでもいいようで、ズンズンと歩いてきて手を掴むと飲食店がある方へと歩き出した。
「ちょっと！ジェミンくん！」
「奢りますから」
「いや、奢るとかいいから！42分のやつで帰りたいの！」
「あの路線15分おきに出てるからいいじゃないですか」
「ジェミンくんは使わないから知らないだろうけど乗り換えが面倒臭いの！」
「…はぁ」
ジェミンくんは私の言葉にさも面倒臭そうにため息をつくと足を止めた。スピードの緩急に追いつけず、彼の背中に思いっきり顔をぶつける。痛い。ただでさえ残業終わりで疲れているというのに。いい加減にしてほしい。
「乗ってもいいですよ別に。俺だって、本当はどうでもいい」
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ジュン(プロフ) - 優。さん» お気遣いまでありがとうございます。長文のコメントとても嬉しいです！これからも、ぜひともお付き合いよろしくお願いいたします:) (3月11日 0時) (
レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 優。さん» 楽しみに待ってくださり本当に嬉しいですTT Twitterの方も見て下さっているのですか！？感激です…今までの作品とは異なり物語の展開が早く進むことを意識して描く予定です。ですので優。さんの気になるところはすぐ明るみになるかと…！ (3月11日 0時) (レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - Twitterの新作のお知らせから今日まで本当に楽しみにしていました…！！主人公を含めた登場人物の過去に何があって今に至るのかすごく気になります。ジュンさんは情景描写が上手なので自然と感情が物語に入ってしまいます…💕更新は無理せずに！長文失礼しました (3月10日 12時) (レス) @page18 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - この度は読んでくださりありがとうございます！感想お待ちしておりますので気軽にお声掛けくださいね:) (3月5日 1時) (レス) id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2024年2月22日 23時
