まさかそんな言葉が出るなんて ページ23
それは、新人指導が始まってから1ヶ月くらい経った日のことだと思う。ほとんど習慣化した残業をこなしていた私は、ドンヒョクに聞きたいことがあり廊下をふらついていた。数十分前に彼が「別室でやってくるわ」と急に席を立ったからだ。
話し声が聞こえてきたため、この部屋かなとドアを少し開ける。薄暗いオフィスの中の一角だけライトが点いていて、2人分の影が見えた。
「は？マジで言ってる？」ドンヒョクの声だ。やっぱりここにいたみたい。でも驚いている彼の声にお取り込み中なのだと察したため、話がひと段落つくまで待つことにした。
「ちょっと待てよ、なんで一級様がここにいんの？」
「これ」
「何これ、俺見たことないけど」
「お前が送った奴のだよ」
「俺が送ったヤツ…？」
しばらく沈黙が訪れる。彼と会話している人の声はここ1ヶ月で1番聞き覚えがあるものだ。ジェミンくんも残業するんだ。思い返してみれば、確かに今日は退勤する姿をまだ見ていなかった。自分の仕事でいっぱいいっぱいになっていたから、彼を見るのがおろそかになっちゃってたな。気をつけないと。
少し開いたドアから聞こえる声に、壁に寄りかかりながら反省会を1人で繰り広げる。
「お前のバックからこれと同じ気配がしたんだけど」
「俺のバック？指輪持つ趣味なんてないけど」
「いいから探して」
随分と威圧的なジェミンくん。そういえば、ドンヒョクに対してなんでそんな上から目線なの？
チソンくんがヒョンと呼んでいることから彼がドンヒョクと同い年の可能性は十分にあるけど、仕事上では先輩なわけだから、彼の言葉遣いには少し怪訝なものを感じてしまう。
そもそもオフィスで2人が話してるとこすら見たことなかったのに、一体どこで接点ができたんだ…。
そうしている間にお目当てのものが見つかったらしく、驚くドンヒョクから、ジェミンくんはそれを奪い取ったようだった。そんな無理矢理奪わなくても渡すって！と叫ぶ彼の声が聞こえたのだ。
「なるほどね、なんとなくお前の仕事は分かったわ。んで、俺は全うできてると思えないけど」
「は？俺より下級のくせに文句あるの？」
「うっわ、怖。一応ここで働いてる歴は俺の方が長いんだけど？一級様は上しか知りませんもんね？」
凄いバチバチしてる…。下級とか一級とか言ってるから、もしかしたらここの職場以外で面識があるのかもしれない。
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ジュン(プロフ) - 優。さん» お気遣いまでありがとうございます。長文のコメントとても嬉しいです！これからも、ぜひともお付き合いよろしくお願いいたします:) (3月11日 0時) (
レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 優。さん» 楽しみに待ってくださり本当に嬉しいですTT Twitterの方も見て下さっているのですか！？感激です…今までの作品とは異なり物語の展開が早く進むことを意識して描く予定です。ですので優。さんの気になるところはすぐ明るみになるかと…！ (3月11日 0時) (レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - Twitterの新作のお知らせから今日まで本当に楽しみにしていました…！！主人公を含めた登場人物の過去に何があって今に至るのかすごく気になります。ジュンさんは情景描写が上手なので自然と感情が物語に入ってしまいます…💕更新は無理せずに！長文失礼しました (3月10日 12時) (レス) @page18 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - この度は読んでくださりありがとうございます！感想お待ちしておりますので気軽にお声掛けくださいね:) (3月5日 1時) (レス) id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2024年2月22日 23時
