おっちょこちょいだけどよくデキる新人 ページ16
“無理してないよ、俺がこんなのはいつものことじゃん。”
“でも…ううん、何かあったらすぐ私に言ってね。”
“大丈夫。俺はずっとAのことだけを想ってるから。”
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ゆっくりと瞼を開く。焦点が合わずぼやける視界の中で、さっきまで脳内で見ていた姿とは全く異なる人に、思わず驚いて起き上がった。
「いって！！！」
途端に、額を襲う衝撃。予想していなかった衝撃に驚く声が聞こえるが、私も同じくらい脳の処理が追いついていない。ジンジンと痛むおでこを抑えながら、床に転がっている彼に声をかける。
「…は、え？ロンジュン？」
「いてぇ…急に起き上がんなよ…」
「ごめん…でも私もおでこ痛い」
「それとこれは関係ないって…」
それとこれとは。その時、他にも気配があることに気がつく。部屋の隅に視線を向けると、スーツ姿のスラッとした男の人がこちらを心配そうに見ていた。
「ロンジュン、あの人は？」
「あぁ、そうそう。俺の指導担当。この仮眠室までお前のこと運んでくれたの」
「パクチソンです、体調どうですか？」
おずおずと近づいてきた彼は、膝をついて私に視線を合わせると心配の声をかけてきた。これがロンジュンが言ってた『おっちょこちょいだけどよくデキる新人』か。
確かに彼の低くこもるような声は薄れゆく視界の中で聞き覚えがあるものだった。エレベーター乗ろうとしただけなのにこんなヤツに当たっちゃって、ツイてなかったね…ごめんね…。
「ユンAです。この度は助けていただき本当にありがとうございます…」
「あっ、いえいえ、あの、本当によかったです、生きてて」
体の前で両手を振りながら言葉を紡ぐ姿は、初々しくて可愛い。なるほど、これは母性本能がくすぐられるな。ムフムフしていると、冷たい視線でロンジュンが声をかけてくる。「A、体調は？」
「さっきは目眩と耳鳴りが凄かったんだけど、もう良くなったよ」
「良かった、多分疲れからだと思う。俺もなったことあるから」
「だから無理すんなって言ったのに」額をかすかに赤くしながら怒る姿はなかなかにシュールだけど、そのお顔のおかげで可愛さが保たれている。無理してないよ、と笑うと「全部1人でやってたんだろどうせ」とさらに怒られた。
「ジェミンにも言えよ、新人指導の一環で」
「…何を？」
「Aの分の仕事。押し付けろってこと」
「ロンさんねぇ…」
「えっ、ジェミニヒョンの？！」
「どうしたチソン」
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ジュン(プロフ) - 優。さん» お気遣いまでありがとうございます。長文のコメントとても嬉しいです！これからも、ぜひともお付き合いよろしくお願いいたします:) (3月11日 0時) (
レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 優。さん» 楽しみに待ってくださり本当に嬉しいですTT Twitterの方も見て下さっているのですか！？感激です…今までの作品とは異なり物語の展開が早く進むことを意識して描く予定です。ですので優。さんの気になるところはすぐ明るみになるかと…！ (3月11日 0時) (レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - Twitterの新作のお知らせから今日まで本当に楽しみにしていました…！！主人公を含めた登場人物の過去に何があって今に至るのかすごく気になります。ジュンさんは情景描写が上手なので自然と感情が物語に入ってしまいます…💕更新は無理せずに！長文失礼しました (3月10日 12時) (レス) @page18 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - この度は読んでくださりありがとうございます！感想お待ちしておりますので気軽にお声掛けくださいね:) (3月5日 1時) (レス) id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2024年2月22日 23時
