限界 ページ14
「…A？」
「…ん？」
「はよ」
「うん、おはよ」
「大丈夫？」
「大丈夫って、何が？」コーヒーを受け取って口に含む。なんだか、これを味わうのはすごく久しぶりなような気がする。自席に腰を下ろしている私の顔をグイッと覗いてきたドンヒョクは、そのくりくりなお目目でじっと見つめてきた。カップに口をつけたまま、その琥珀色に映る自分を見る。
「うーん。今日昼一緒に食べない？」
「あぁ〜、ごめん。やらなきゃいけないことあって」
「ロンジュナも誘う予定だけど」
「また今度ね」
本当は一緒に食べたいんだけど、結構溜まってて。そう言いながら彼から視線を外しパソコンが表示するメールを確認する。「わかった、また今度な」そう言ってマクさんの元に去っていった。
今日でロンジュンのフロアともさよならか。結局、オフィスを訪れた時はロンジュンが席を外していたこともあり会えなかった。あれからご飯も一緒に食べてないし、あの可愛い顔を見れてなくて寂しいなぁ。
午前中は予定通りジェミンくんに指導をして、午後は自分の仕事をする。その間も時折ジェミンくんの様子を確認し、わからないことなどは教える。それは彼が退勤するまでなので、本当の意味で自分の仕事に打ち込めるのは、そのあとからだ。
なんで最近こんなに仕事が回って来るんだろう。ドンヒョクとマクさんが帰ってきたんだから、減ってもおかしくないと思うんだけど。逆の現象が起きるなんてことあるのだろうか。
自分の実力を評価された上でだというのなら喜ぶべきなのかもしれないけど、それで疲労が溜まっているのだから、プラスの感情だけでは処理できないのが現実だ。それに、そうだとしても、その理由を口実にこき使われているような気がしてならない。
まあ、残業代出るしな。もうちょっと頑張ろう。続々と退勤する人たちに、お疲れ様です、と笑顔を向けながら、心の中ではそんなことを考える。
それを続けていたのが良くなかったのかもしれない。コンビニに向かう最中、エレベーターに乗った時だった。エレベーター特有の、上昇する時の浮遊感に足を取られる。反射的に壁にある手すりを掴むも、不思議なことにグラつきが止まらない。
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ジュン(プロフ) - 優。さん» お気遣いまでありがとうございます。長文のコメントとても嬉しいです！これからも、ぜひともお付き合いよろしくお願いいたします:) (3月11日 0時) (
レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 優。さん» 楽しみに待ってくださり本当に嬉しいですTT Twitterの方も見て下さっているのですか！？感激です…今までの作品とは異なり物語の展開が早く進むことを意識して描く予定です。ですので優。さんの気になるところはすぐ明るみになるかと…！ (3月11日 0時) (レス) id: 435677d422 (このIDを非表示/違反報告)
優。(プロフ) - Twitterの新作のお知らせから今日まで本当に楽しみにしていました…！！主人公を含めた登場人物の過去に何があって今に至るのかすごく気になります。ジュンさんは情景描写が上手なので自然と感情が物語に入ってしまいます…💕更新は無理せずに！長文失礼しました (3月10日 12時) (レス) @page18 id: 6fd716d240 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - この度は読んでくださりありがとうございます！感想お待ちしておりますので気軽にお声掛けくださいね:) (3月5日 1時) (レス) id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2024年2月22日 23時
