最後の初恋 3 (ページ43)

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運命だと思ったんだページ43

大学終わりにピコンと通知を知らせたスマホ。何気なく確認したロック画面には、懐かしい名前が表示されていた。

ドンヒョク先生そろそろ会ってから1ヶ月経つし、また近況報告会しない?

共に飲んだあと交換したカトクには定期的にメッセージが届いていたけど、遊びの誘いが来たのは今回が初めてだった。了承の返事を送るとすぐに返信が返って来た。トントン拍子に予定が決まっていく。

あの先生は意外と暇人なのか、それとも時間の使い方が上手いのか。

当日の私はそんなことを考えながら待ち合わせ場所に向かっていた。ドンヒョク先生が行きたい服屋があるらしく、その近くのカフェでお茶をしたのちにそこに行くらしい。

ドンヒョク先生少し遅れるごめん!カフェの前で待ってて!

そのメッセージを確認した私はスマホを閉じて壁に寄りかかる。流れで見上げた空は気持ちがいいくらいの快晴。いいことが起きそうな、そんな予感がする。

この流れでドンヒョク先生に服を買ってもらえないかな。ほしいブーツがあるんだよね。今履いてるやつは数年前に買ったからかなりヨレてきてるし。

それにしても、今日は休日だというのにロンちゃんは仕事が入っているみたい。ロンちゃんにも会いたいから声をかけてとドンヒョク先生にお願いをしたら「アイツは仕事」って返ってきた。やっぱり、ドンヒョク先生の方が意外と暇人？

ロンちゃんに会いたかったなぁ、と呟く。ふよりと流されていく美味しそうな雲を追う。