最後の初恋 3 (ページ32)

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“あら…ウリロンジュニ…そんなに俺のこと見てくれてるなんて…キュンッ。美味しいレストランでも連れて行ってあげよっと。
　そういや、スヌンお疲れ様。大学はAの好きなとこに出すんだよ。“

“本当にお高めのフレンチ食べに行ったの？ロンジュン先生が『ドンヒョクが俺のことエスコートしてきた』って気味悪がってたよ。
　ありがとう。後悔のない選択をしようと思う。受かったら私もフレンチ連れて行ってよ。“

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“卒業おめでとう。今日でこれは最後だな。

　空白の半年間を除けば1年くらい続けてきたわけだけど、先生っていう肩書きを取り払ったイドンヒョクとして、少しはAの話し相手になれたのかなって思ってる。

　結局あいつは卒業式にさえ来ないような男だったけど、それでもAの高校生活を彩ってくれた1人だと思うと正直憎めないよ。Aがどう思ってるか分からないけどね。だからこそ、あいつを忘れるくらい濃いキャンパスライフを過ごしてほしい。それに、あいつに対してだけじゃなくて、お母さんにも。もうあんな人に縛られんなよ。Aはそんな器に収まる人間じゃないだろ？

　この本は、このままAが持っておいてもいいし、ロッカーに置いといてくれれば俺が回収しとく。ページも使い切るところだし、なんやかんやちょうどいい終わり方になったな。Aと、このノートで話ができて本当に良かった。たまには顔出しに遊びにこいよ。いつもみたいに教室で待ってる。

　俺は何があってもAの味方だよ。本当に、卒業おめでとう。”