最後の初恋 3 (ページ4)

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その後、先生とは商業施設やスカイツリーなど、有名なところを回った。正直に言うと、そこまで仲良くないクラスメイトと回るより好きな人と過ごす方が何倍も楽しかったし、ロロ先生の新たな一面も見れたので一石何鳥なの？ってくらいの時間だった。

結局、班別行動の時間が終わった時にホテルで班員と会ったけど、掛けられた言葉は「はぐれちゃってごめんね！大丈夫だった？」というものだった。あからさまに態度に示されるよりそっちの方が私自身もありがたかったので「途中で先生に会ったから迷子にならなかったよ」と告げた。

「はぁ？それでいいのAは？」
「いいの。後から引きずって色んな人巻き込むことになる方が面倒臭いから」
「む…まぁ、Aがいいならいいけどさ…」

「こんなことになるなら私が同じ班になればよかったな」翌日の自由行動で、ソアはそう言った。班別行動の班決めはクラスの中心的メンバーが納得のいくようにしないと円滑に進まないものだし、そういう意味でも、私たちのような人たちは流れに身を任せるのが鉄則とも言える。

その分、自由行動では人数指定がないので、昨日より心から楽しめる人が増えるだろう。ソアもその1人のようで、「さて！」と目を輝かせた。

「この前見せたあれ！行くよ！」
「あ、コラボだっけ？」
「そうそう！ほら見て、スクショして来たからバッチリよ！」

彼女が見せてきたスマホには日本を発つ前に見せられた画面がそのままスクショされていた。どうやら彼女はこれを手に入れるために、SIMを抜いてきたりときちんと準備をしてスマホを持ってきたらしい。

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