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彼もそれを気にしているらしく、初めは大学に行かないと言ったらしい。しかし、ここは進学率80%を超える国。ドンヒョクのお母さんは将来彼が独り身でも安定した生活ができるくらいのお金が稼げる安定した職に就いてほしいらしく、そのためにも大卒になってほしいのだとか。
俺が彼の置かれている状況を知っているのは、たまに彼が本音がこぼれたようにポツポツと呟くからだった。その時の彼は、返事がほしいわけでも、解決策の提示を望んでいるわけでもなさそうに見える。きっと、本当に心の声が漏れてしまっているか、話を聞いてほしいだけかの二択なのだろう。
安定した仕事って何だと思う？
突然、隣から質問を投げかけられた。考え事をしていた俺はそのままその質問を脳内に入れ、答えを探る。
「やっぱり資格がある仕事じゃない？医者とか、教師とか」
「だよなー。そういやジェミンのお母さん教師だったよな。先生になれとか言われねぇの？」
「なんにも。好きな仕事つけばって感じだよ。
海外行くのもありかもねーって言われた」
「ははっ、お前に似てる。海外いいじゃん。海外の大学行く気ないの？」
海外の大学。その考えは全くなかった。
いくら一人っ子で金銭的に余裕があるとはいえ、海外の大学に進学するとなると、学費だけじゃなく生活費もかかる。調べたことがないからわからないけど、韓国でキャンパスライフを送るよりも多くのお金がかかりそうだ。
それに、俺は海外に行ってまで学びたいことがない。首を横に振ると、ドンヒョクは、まあそうだよな、と言った。
「まー、やっぱりスヌンの点数次第かな。A判出たとこ受けるわ。そんなに受験費もかけられないし」
「一校だけ？」
「んー、お母さんには好きなだけ受けなって言われてるけどさ、やっぱりお金気にしちゃうじゃん」
「まあ、そっか…でもA判定って合格可能性80%以上な訳だからさ、落ちる可能性もあるってことだよ？俺的にはせめてもう一校受けといたほうがいいと思うけど」
ドンヒョクは俺の提案に、そうなるよな、と曖昧な相槌を打った。沈黙が訪れる。
相手にはそれが気まずく感じられたのか「そういやかわいこちゃんってどこ志望なの？」と訊いてきた。
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ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» またコメントして下さり感激です…ありがとうございますTT 一区切りというところまでお話が進みますので、是非とも最後までお付き合い宜しくお願い致します！jenさんこそ日々の時間を割いて読んで下さり、本当にお疲れ様ですTT (2023年3月25日 5時) (
レス) @page31 id: 3eac17ee35 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - 泣くほど待っていて、読んだら泣けてきました どうしよう…切なくて耐えられないです お話も一旦終わりに近づいているのかな…嫌だな…泣 ジュンさんお疲れ様です (2023年3月23日 21時) (レス) @page24 id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - jen（読み垢です）さん» わーー！jenさん！早速お声かけて下さり嬉しいですTT 本にしてくださいだなんて初めて言われました笑 そんな事を思ってくださるなんて感激しておりますTT これからも読んで下さる方が楽しめるような展開になるよう頑張りますね:) 待っていて下さい！ (2023年2月10日 17時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
jen（読み垢です）(プロフ) - ドキドキワクワクしつつの…５泣！他のお話とも絡んでいるし…ジュンさんすごい…本にしてくださいな！で、あちらも各先生の恋愛やらプロポーズやら知りたいし…待ってます^_^ (2023年2月10日 11時) (レス) id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - なんと…ついに5まで来てしまいました…これからも宜しくお願い致します！感想やご意見、ご指摘等ありましたら気軽にお声掛け下さい！ (2023年2月5日 11時) (レス) id: 2f0aad5d81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジュン
| 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/baekotowhani/
作成日時：2023年2月5日 11時
